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後場に注目すべき3つのポイント~来年のテーマ株や出遅れ感の強い銘柄等の下値拾いを意識




30日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は続落、来年のテーマ株や出遅れ感の強い銘柄等の下値拾いを意識
・ドル・円は116円70銭付近、ドル・円は下げ渋り、日本株にらみの展開で
・エプソン<6724>、積水化学<4204>の2社の目標株価変更


■日経平均は続落、来年のテーマ株や出遅れ感の強い銘柄等の下値拾いを意識


日経平均は続落。77.40円安の19067.74円(出来高概算8億株)で前場の取引を終えた。29日のNY市場は前日の全面安の反動から買いが先行。しかし、その後は年末で参加者が限られているなど閑散取引が続くなか、節税目的の売りが広がった。また、在庫増加を受けた原油相場の下落なども嫌気されており、結局下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円安の19025円。安いところでは18925円と19000円を割り込む場面もあった。この流れを受けて売りが先行する格好となり、12月9日以来の19000円を割り込んで始まった。

その後は19000円を挟んでの推移が続いており、日銀のETF買い入れに対する思惑から下げ渋りをみせている。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が過半数を占めているほか、規模別指数は大型、中型、小型株指数いずれもマイナスに。セクターでは水産農林、医薬品、石油石炭が小幅に上昇。一方で、鉄鋼、非鉄金属、その他金融、電力ガス、パルプ紙、鉱業が冴えない。

米株安や円高が重しとなったが、日経平均は寄付き直後につけた18991.59円を安値に、下げ渋りをみせている。午後は日銀のETF買い入れへの思惑からプラス圏を回復できるかが注目されるところ。また、節目の19000円を割り込んだこともあり、いったんは調整一巡感も意識されるところであろう。年初の下落警戒などもくすぶっているようだが、中小型株などは強い値動きをみせており、需給は悪くないだろう。積極的な売買は手控えられようが、来年のテーマ株や出遅れ感の強い銘柄等の下値拾いを意識しておきたい。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は116円70銭付近、ドル・円は下げ渋り、日本株にらみの展開で


30日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り。日本株にらみの展開で株安の一服を受けドル売りはいったん収束したようだ。

ドル・円は、前日海外市場でのドル売りの流れを受け継ぐ展開。アジア市場では日経平均株価が100円超下落した場面では、ドル売り・円買いが強まり一時116円05銭まで値を切り下げ、節目の116円割れが意識された。

その後、日経平均が前引けにかけて下げ幅を100円以下に縮小したことで、リスク回避的な動きがやや弱まったとみられる。ランチタイムの日経平均先物は値を戻しつつあり、目先の株高反転を見込んだドル買いが見込まれる。

ここまでのドル・円の取引レンジは116円05銭から116円62銭、ユーロ・円は122円21銭から123円86銭、ユーロ・ドルは、1.0485ドルから1.0653ドルで推移した。



12時25分時点のドル・円は116円70銭、ユーロ・円は122円90銭、ポンド・円は143円35銭、豪ドル・円は84円40銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄

・エプソン<6724>、積水化学<4204>の2社の目標株価変更

・一六堂<3366>、タカタ<7312>がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・プーチン・ロシア大統領
「(米国の制裁に対し)しかるべき報復措置を指示する」(報道官)


☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・14:00 基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行)
・15:00 東京証券取引所大納会


<海外>
・時間未定 中・7-9月期経常収支確定値






<SK>

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