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NYの視点:FRBの25年の利下げ予想は弱まる、今後の利下げペースに注目


FRB(米連邦準備制度理事会)は2025年に利下げを行うペースについて市場の予想が弱まり始めています。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、生産が高止まりしている状況では大幅な利下げは必要ないとしています。一方で、JPモルガンは来年3月以降、四半期ごとの利下げを予想。ゴールドマン・サックスのハチヤス氏は、FRBの利下げ鈍化を見込むのは尚早とし、来年の複数回の利下げを維持するとしています。FRBのパウエル議長は、中立金利への移行とともに利下げペースを緩める可能性があるとしており、今後の利下げペースの動向がドル相場に影響を与えると見られています。

*07:39JST NYの視点:FRBの25年の利下げ予想は弱まる、今後の利下げペースに注目 ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は週末のTVインタビューで、経済が良い位置にあり、もし、生産が高止まりした場合、それ程大幅な利下げの必要性はなくなるだろう、との考えを示した。

市場では大統領選挙前9月時点で、2025年に0.25%の利下げを4回予想していた。選挙後、トランプ氏の勝利を受けて、同氏が掲げている経済を押し上げる政策がけん引する成長先行き見通しが改善、さらに、関税策などがインフレ要因になるとの見方に利下げ予想が弱まりつつある。現時点で25年の利下げは2回ほど。

JPモルガンは来年3月から各会合の利下げではなく、四半期ごとの利下げを予想している。一方、ゴールドマンのチーフエコノミスト、ハチヤス氏は連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ鈍化を織り込むのは時期尚早と見ている。依然12月と、来年1月、3月の利下げ予想を維持。その後、6月と9月に利下げを実施すると予想している。従来は5月、6月利下げ予想だった。同氏はFRBの高官は利下げペースを鈍化する前に、労働市場の安定状況を見極めていくことを望んでいるようだと指摘。また、FOMCは利下げペースを鈍化するには、より中立金利に近づける必要があると見ているようだと指摘した。

FRBは先週開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り0.25%の利下げを決定した。パウエル議長は会見で、「本日の利下げ後も、政策は依然景気抑制的」「インフレに対し勝利宣言しない」とし、利下げ軌道にあることを確認したと同時に、中立水準に向けた行動を急いでいないとし、中立金利に近づくにつれ、利下げペースを鈍化させることが適切となる可能性にも言及。12月の利下げ見送りの可能性や、利下げペース鈍化の市場での思惑が強まった。今後の利下げペースの動向がドル相場の行方を左右すると見る。

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