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NYの視点:米5月PPIも伸び鈍化、ただQ1より高い水準で懸念も存続、PCEでさらに確認へ


*07:45JST NYの視点:米5月PPIも伸び鈍化、ただQ1より高い水準で懸念も存続、PCEでさらに確認へ 米労働省が発表した5月生産者物価指数(PPI)は前月比-0.2%と、4月+0.5%から予想外に3月来のマイナスに落ち込んだ。昨年10月来で最低の伸び。ガソリン価格の下落が指数を押し下げた。前年比では+2.2%。伸びは4月から拡大予想に反し縮小した。4月分は+2.3%と、+2.2%から上方修正された。エネルギーや食品を除いたコア指数は前月比0%と、伸びは4月+0.5%から予想以上に縮小。また、前年比では+2.3%と、4月+2.5%から予想外に伸びが縮小した。

PPIは一部項目が個人消費支出(PCE)価格指数を構成する項目と重なるため物価圧力の減速が予想されている。PCE価格指数の算出にも使用される航空運賃は4.3%低下。ポートフォリオ運用サービスは1.8%低下。診察料は横ばい、外来医療費は0.5%上昇。5月PCE価格指数は前月比+0.1%前後と、年初来で最低の伸びに留まると現状で、予想されている。特に連邦準備制度理事会(FRB)が焦点をあてている変動の激しい燃料や食品を除いたPCEコア価格指数は前月比+0.2%と、4月と同水準の伸びに留まり、前年比では2.6%と、21年3月来の低い伸びに留まる見通し。

一方、5月PPIで伸び鈍化が見られたが、1月―3月期に比べ依然高い水準を維持している。このため、市場参加者の中でもインフレ鈍化基調に依然懐疑的見方も根強い。予想通りにPCEコア価格指数に改善が見られれば、利下げ観測がさらに強まることになる。

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