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NYの視点:米5月雇用統計で労働市場減速のさらなる証拠を模索


*07:47JST NYの視点:米5月雇用統計で労働市場減速のさらなる証拠を模索 米労働省の5月雇用統計発表を控え、雇用統計の先行指標として注目される民間部門の雇用統計であるADP雇用統計の5月分は+15.2万人だった。伸びは4月+18.8万人から鈍化し昨年11月来で最低となった。また、4月JOLT求人件数は805.9万件と、21年2月以降3年ぶり低水準となった。失業者1人に対する求人件数も1.2件と21年6月来で低水準とコロナパンデミック以前の水準に戻るなど、労働市場の減速の兆候が出始め、利下げを後押しする結果となった。

ただ、雇用統計の市場エコノミスト予想では失業率が3.9%と、4月と同水準を維持する見通し。また、非農業部門雇用者数は前月比18.5万人増と、17.5万人から伸びが拡大すると予想されている。

先行指標として注目される全米の製造業活動を示すISM製造業の5月雇用は51.1と昨年9月来で初めて活動の拡大を示す50を回復し、22年3月来で最高となった。米国経済は消費がけん引するため、より注視されているISM非製造業景況指数の5月雇用も47.1と、前月の45.9から上昇した。ただ、予想を下回ったほか、活動の縮小となる50を4カ月連続で割り込んだ。

労働市場のひっ迫緩和基調には変わりはないと思われるが、底堅さが再表明される可能性も残る。

■5月雇用先行指標
●ISM製造業景況指数雇用:51.1(48.5、4月48.6)
●ISM非製造業景況指数雇用:47.1(47.2、45.9)
●ADP雇用統計:+15.2万人(+18.8万人)
●JOLT求人:805.9万(835.5万)

●新規失業保険申請件数
05/25/24| 219,000| 3,000| 222,500|
05/18/24| 216,000| -7,000| 220,000| 1,791,000
05/11/24| 223,000| -9,000| 218,000| 1,787,000| 1.2%
05/04/24| 232,000| 23,000| 215,250| 1,786,000| 1.2%
04/27/24| 209,000| 1,000| 210,250| 1,781,000| 1.2%
04/20/24| 208,000| -4,000| 213,500| 1,768,000| 1.2%

●米雇用統計予想
失業率:3.9%(3.9%)
非農業部門雇用者数:18.5万人(17.5万人)


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