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NYの視点:米2月CPI、インフレの根強さ表明、FRBのゲームチェンジャーとはならず


*07:42JST NYの視点:米2月CPI、インフレの根強さ表明、FRBのゲームチェンジャーとはならず 米労働省が発表した2月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.4%となった。伸びは1月+0.3%から予想通り拡大し、昨年9月来で最大。前年比では+3.2%と、予想外に1月+3.1%から伸びが拡大した。燃料価格が15BPインフレを押し上げた。ガソリン価格は+3.8%。

連邦準備制度理事会(FRB)が特に注視している食品や燃料を除いたコアCPIは前月比+0.4%と、伸び縮小予想に反して1月と同水準の伸びに留まった。前年比では+3.8%と、1月+3.9%から伸び縮小基調は維持され、21年10月来で最低の伸びとなったが予想程は改善しなかった。コアではインフレ改善基調維持も同時に1月に続き予想を上回る結果となり、インフレの根強さが再表明され、FRBが利下げを速やかに確信する結果にはならず3月連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利据え置きがより確実視された。FRBが好んで使用している住宅を除いたコアサービスインフレ(スーパーコア)は+0.8%と、+0.3%から伸びが加速。航空運賃や自動車保険、医療コストの上昇が目立った。

Owners’ equivalent rent(OER)(賃貸相当額)は+0.44%と、1月の+0.56%から減速したことはFRBにとり朗報。前年比で23年3月に8%超でピークに達したのち、23年末までに6.2%へ減速。24年末には4%まで減速が予想されている。

Owners’ equivalent rent(OER)(賃貸相当額)は1月に上昇したあと、減速に転じており、住宅インフレが続く証拠とはならず、インフレや労働市場が一段と減速した証拠が得られれば、ベースケースとしてFRBが夏に利下げ開始する確率は依然高いと見られている。

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