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NYの視点:米1月CPI、ディスインフレの証拠示さず、FRBの予想通り目標達成の道のり困難


*07:37JST NYの視点:米1月CPI、ディスインフレの証拠示さず、FRBの予想通り目標達成の道のり困難 米労働省が発表した1月消費者物価指数(CPI)はディスインフレの確信とならなかった。米連邦準備制度理事会(FRB)の2%目標達成までの道のりが容易ではないあらたな証拠となった。歴史的に1月のインフレ指標は季節的要因で年を通じて、高い傾向にあるとされている。1月CPIでも航空券やホテルなどのサービスカテゴリーが影響。

1月CPIは前月比+0.3%と、予想外に12月+0.2%から伸びが拡大した。前年比では+3.1%と、12月+3.4%から伸び鈍化も予想程改善しなかった。食料品が前月比で+0.4%と、12月の+0.2%の2倍の伸び。前年比で+2.6%。居住費も前月比+0.6%と、12月の+0.3%の2倍の伸びとなり、前年比で+4.6%。被服費-0.7%、エネルギーー0.9%の下げで、相殺することはできなかった。また、FRBがインフレ指標として注目している変動の激しい燃料や食品を除いた1月コア指数は前月比+0.4%と、予想外に12月+0.3%から伸びが拡大。昨年5月来で最大の伸びとなった。前年比では3.9%と、鈍化予想に反して12月と同水準を維持した。

コアサービスインフレは+0.7%と、前回の+0.4%から伸びが拡大。FRBが特に注目している住宅を除いたコアCPI、スーパーコアは+0.8%と、12月の+0.3%から伸びが大幅拡大。航空券などの交通費、自動車保険などの価格上昇が押し上げた。

■米1月消費者物価指数(CPI)主な項目

食料品:前月比+0.4%(12月+0.2%)
居住費:+0.6%(+0.3%)
被服費:-0.7%(0%)
エネルギー:-0.9%(-0.2%)

FRBは1月連邦公開市場委員会(FOMC)でインフレ改善基調を歓迎したものの、さらなるデータで基調を確信する必要があると慎重姿勢を見せていた。FRBはインフレ動向の不透明性に備えていたと見られ、本日の結果がFRBのドットプロットの本年3回の利下げ予想を大幅に変更することはないと見られる。しかし、市場の利下げ予想は大幅に修正された。従来6回の利下げを予想していたが、4回弱の利下げに修正され、より、FRBの予想に近づいた。

インフレ動向を探るうえで、PPIやコアPCEがさらに重要となる。

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