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NYの視点:FOMC予想外に利下げに言及、予想以上にハト派色強める


*08:21JST NYの視点:FOMC予想外に利下げに言及、予想以上にハト派色強める 連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)5.25-5.50%に据え置くことを決定した。3会合連続となる。声明は経済活動の伸びが「前回声明の「拡大」から、第3四半期に減速したと下方修正された。ただ、インフレは鈍化したが、依然高いと、あまり前回から変更はなかった。また、追加引き締めの選択肢も除外しないとした。

ただ、スタッフ予測で24年の75ベーシスポイントの利下げを予想していることが明らかになったほか、PCEやコアPCEの見通しが引き下げられ、インフレの鈍化予想も明らかになり、利下げ観測がより強まった。

FOMCメンバー予測
GDP:2023年:2.6%(9月2.1%)、2024年1.4%(1.5%)
PCE:2023年:2.8%(9月3.3%)、2024年2.4%(2.5%)
コアPCE:2023年:3.2%(9月3.7%)、2024年2.4%(2.6%)
FF:2023年:5.4%(9月5.6%)、2024年4.6%(5.1%)

ハト派に大きく転じたスタッフ予測を巡り、パウエル議長も特にタカ派色を強めることもなかった。パウエル議長は2%インフレ達成のかなり前に景気抑制を緩和させたいとし、2%に達するかなり前に利下げに転じる可能性を示唆。ただ、利下げを巡る判断は慎重に行うと指摘。議長は本日の会合で、利下げのタイミングを協議したことを明らかにしたほか、利下げが視野に入り始めたと語った。来年の利下げは予想せず、言及しないと見ていた市場にはサプライズとなった。実際、2024年は大統領選挙の年。FRBは独立機関としながらも、利下げの可能性は強まる。

短期金融市場ではFRBが来年4%まで金利を引き下げることを織り込み始めた。


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