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NYの視点:FRB、来年の大幅利下げを織り込むのは時期尚早


*08:31JST NYの視点:FRB、来年の大幅利下げを織り込むのは時期尚早 米労働省が発表した11月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.1%と、予想外に10月0.0%から伸びが拡大した。エネルギー価格が下落も賃貸の上昇が相殺した。前年比では+3.1%と、予想通り10月+3.2%から伸びが鈍化し21年3月来で最低の伸びとなった。

連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している燃料や食品を除いたCPIコア指数は前月比+0.3%と、予想通り10月+0.2%から伸びが拡大した。前年比では+4.0%と、予想に一致。10月と同水準の伸びにとどまった。ただ、FRBの目標2%のまだ2倍となる。

●CPI一部項目
エネルギー:-2.3%(10月-2.5%)
食品:+0.2(+0.3%)
中古車:+1.6%(-0.8%)
賃貸:+0.4%(+0.3%)

実質平均時給:前年比+0.8%(+0.8%)
実質平均週賃金:前年比+0.5%(-0.1%)

実質平均週賃金は前年比+0.5%と、3カ月ぶりのプラスに改善。6月来で最大の伸びとなるなど、賃金の伸びが底堅く消費を支援し、インフレ要因となる。中古車や食品、シェルターの価格も減速の兆しが見られない。また、FRBが好んで使用している住宅を除いたコアサービスCPIも3カ月年率5.37%と、過去6カ月間あまり減速が見られず。CPIは現状で、急速な利下げの必要性がないことを証明。一方で、市場関係者はFRBが来年6月にも利下げに転じると見ている。

FRBは今回の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きがほぼ確実視されている。パウエル議長はインフレを巡り改善も、利下げは検討していないと繰り返し、市場が想定しているよりも高い金利で、より長期にわたり維持すると再表明する可能性が強い。物価の鈍化に、より確信が持てるまで、利下げに転じる可能性は少ない。

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