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NYの視点:米1月NY連銀製造業、雇用や物価圧力低下を証明、FRBの利上げ減速の思惑強める


米1月NY連銀製造業景気指数は12月から改善予想に反し悪化した。2カ月連続マイナスでパンデミックによる経済封鎖直後の20年5月来の低水準となった。中国の成長が3%と、数十年間で最低の伸びに落ち込み、輸出の需要などが影響した可能性がある。

重要項目である新規受注は-31.1と、11月-3.6から悪化。6カ月平均の-10.0も下回った。20年5月来で最低。出荷も-22.4と11月の5.3からマイナスに落ち込み8月来で最低となり全体指数を押し下げ。雇用者数は2.8と、過去2年間で最低。週平均就業時間も8月来で最低となった。

同時に仕入れ価格は33.0と、12月の50.5から大幅低下。販売価格も18.8と、25.2から低下。雇用者数の低下や物価圧力の低下が示され、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速の思惑を強めた。

ただ、6カ月先の景況指数は8.0と、12月6.3、6カ月平均2.8を上回った。新規受注も10.4と、4.9から改善しており、景気減速も限定的との楽観的見方も存続する。

明日発表が予定されている12月小売売上高は2カ月連続のマイナスが予想されているほか、生産者物価指数(PPI)もマイナスに鈍化予想で、市場はFRB高官の想定通り米利上げが進まないとの見方を維持している。果たして市場予想通り、減速が証明されるかどうかに焦点が集まる。

●NY連銀景況指数
景況指数:-32.9(12月-11.2、6カ月平均—13.6)
仕入れ価格:33.0(50.5、46.3)
販売価格:18.8(25.2、25.1)
新規受注:-31.1(-3.6、-10.0)
出荷:-22.4(5.3、-2.3)
入荷遅滞:0.9(1.9、1.0)
在庫水準:4.5(3.7、7.5)
受注残:-14.3(-11.2、-9.4)
雇用者数:2.8(14.0、9.0)
週平均就業時間:-10.4(-4.5、-3.0)

6カ月平均
景況指数:8.0(12月6.3、6カ月平均2.8)
仕入れ価格:45.5(55.1、49.0)
販売価格:33.9(43.9、38.3)
新規受注:10.4(4.9、6.0)
出荷:16.9(8.8、10.0)
入荷遅滞:0.9(1.9、-6.8)
在庫水準:3.6(-4.7、0.3)
受注残:-4.5(-3.7、-11.7)
雇用者数:9.7(15.0、17.3)
週平均就業時間4.5(1.9、-3.9)

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