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NYの視点:FRB、年末までに政策金利を中立水準まで引上げを計画、ベージュブックも政策正当化


大半の高官の講演やイベントなどでの発言をもとに、連邦準備制度理事会(FRB)は年末までに政策金利であるFF金利誘導目標を迅速に引上げ、中立水準に戻す必要があると見ている。また、高インフレを抑制するため、政策金利を中立水準以上に引き上げることにも前向きな姿勢を示している。5月連邦公開市場委員会(FOMC)の50ベーシスポイントの利上げも大半が支持。短期金融市場では100%織り込んだ。

5月FOMCの材料となる米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、インフレ圧力が依然強いが、経済活動の緩やかなペースでの拡大が明らかになった。景気の見通しで、最近の地政学的リスクやインフレで陰りが見えるとした。企業は速やかに仕入れコストの上昇を販売価格に反映していることも明らかになったが、2,3の地区で物価高が売り上げにマイナスに影響しているとの指摘もある。強いペースでの賃金の上昇が減速し始めた兆候を指摘した地区もあり、インフレがピークをつけた可能性もある。ただ、内容はFOMCの引き締めペースを修正するものではなく、FRBは年末に向け金融政策を中立に戻す政策を進めると見られる。


●ブラード・セントルイス連銀総裁
「今年、各会合で50BP利上げ、75ベーシスポイントの利上げも可能だが、現在のところ基本ケースではない」

●エバンス・シカゴ連銀総裁
「FRBは年末までにFF金利誘導目標を中立水準2.25%‐2.5%まで引き上げると予想。もし、インフレが低下しなければ追加措置も」
「年内2回の50 BP利上げも支持」
「FRBはFF金利を中立水準以上に引き上げると予想」
「年末までに政策金利、金融政策を中立に戻すべき」
「インフレは非常に高く、対応が必要」

●デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「年末までに、金融政策を迅速に堅実なペースで中立に戻す」
「金利を意図的に中立水準まで引き上げることが最優先課題」
「ウクライナ戦争や中国のコロナ都市封鎖が不透明」
「中立は2.5%前後」「経済には刺激策が必要ないというのがFRBの方針」
「FRBの利上げで、経済が景気後退に陥る可能性は少ない」

●カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁
「もし、サプライチェーン混乱が収束しなければ一段の引きしめも必要」

●ボスティック米アトランタ連銀総裁
「75BPの利上げは私の予想にはない」
「FRBは、FFを迅速に中立水準に戻す必要、2%−2.5%のレンジ」



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