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NYの視点:米9月サービス業況、人手不足やサプライチェーン問題が引き続き抑制、Q4に期待


米供給管理協会(ISM)が発表した非製造業景況指数は61.9となった。8月61.7から低下予想に反して上昇し、7月来で最高となった。

重要な項目である新規受注は63.5と、63.2から上昇し、全体指数を押し上げ。仕入価格も77.5と、75.4から一段と上昇した。一方で、雇用は53.0と、53.7から低下した。

●米・9月ISM非製造業景況指数:61.9(予想:59.9、8月:61.7)
総合ビジネス景況指数:61.9(8月61.7)
景況指数:62.3(60.1)
仕入価格:77.5(75.4)
新規受注:63.5(63.2)
受注残:61.9(61.3)
入荷水準:68.8(69.6)
在庫増減:46.3(41.4)
在庫景況感:46.3(41.4)
雇用:53.0(53.7)
新規輸出受注:59.5(60.6)
輸入:47.7(48.7)

また、民間マークイットが発表した米9月サービス業改定値は54.9と、予想外に速報値54.4から上方修正された。しかし、4カ月連続の低下で、2020年12月来で最低。総合PMI改定値は55.0。速報値54.5から上方修正されたが、やはり、4カ月連続の低下で、1年ぶり低水準となった。人手不足が成長を抑制。仕入れや生産コストの上昇で、インフレ圧力も歴史的に高い水準となった。

マークイットのチーフエコノミストは「9月の結果はサービスセクターが、新型コロナウイルスのデルタ株流行の影響がくすぶり一段と悪化したことが示唆されている」と指摘。ビジネス活動の成長はパンデミック前の長期平均水準に一致しているが、春、夏の水準からは鈍化しているとした。デルタ株流行が終息せず、多くのサービス、特に、ホスピタリティセクターの需要が滞っただけでなく、パンデミックが継続していることで、労働参加率も依然低く、企業の新規雇用が困難な状況も続き、労働市場にも影響を与えていると悲観的だ。ただ、9月の初旬にコロナがピークをつけた可能性は、第4四半期に向けて、状況改善が始まると期待している。ビジネスセンチメントは6%以降で最高に上昇。

アトランタ連銀は7−9月期のGDP見通しが1.3%成長と、従来の2.3%からさらに引き下げた。個人消費支出の伸び、国内投資の伸びがそれぞれ1.4%、12.9%から1.1%、10.5%へそれぞれ低下したことが原因となる。7月時点の見通し6%成長からは大幅に引き下げられた。第4四半期での回復に期待が集まる。




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