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NYの視点:米FRBの早期の利上げ観測後退


世界、米国内での新型コロナウイルス変異株流行が強い回復ペースの障害になるとの懸念が強まり、金利先物市場でのFRBの利上げ開始時期見通しは従来の2022年12月から2023年3月に先送りされた。10年債利回りが1%まで低下するとの見通しも浮上。しかし、同様に英中銀や欧州中央銀行(ECB)などの早期緩和縮小見通しも後退したため、ドルへの反応は鈍い。

例え、ウイルス変異株が景気の見通しリスクになるとしても、欧米でワクチン接種が急ピッチで進んでいるほか治療薬の開発も進んでおり、少なくとも昨年のような深刻な景気の落ちこみは回避できると考える。Natixisのチーフエコノミストは2021年の米国経済で7%成長を予想している。予想通りとなると、1983年来で最大の伸びとなる。しかし、来年の成長率は本年のほぼ半分に鈍化すると予想。

歴史的に6%を上回る成長を示すブームの次の年は成長率が半減する傾向にあるためだと説明している。今年は特に、財政刺激策という特別要因が成長を押し上げたため2022年の成長鈍化ペースは今までよりも大幅になる可能性を指摘している。




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