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NYの視点:米3月NY連銀製造業景気指数、今後6カ月の見通しが大幅に改善


米3月NY連銀製造業景気指数は17.4と、2月12.1から予想以上に上昇し2018年11月来で最高となった。特に価格の上昇が全体指数を押し上げた。仕入れ価格は64.4と2月57.8から6.6ポイント上昇。販売価格も24.4と、2月から0.8ポイント上昇しそれぞれ、2011年5月来で最高を記録した。

重要項目の新規受注は9.1と、2月の10.8から低下したものの6カ月平均7.7を上回った。入荷遅滞は上昇。パンデミックによるサプライチェーンの混乱が依然継続している証拠と見られている。出荷は21.1と、2018年11月来で最高。

6カ月先の景況指数も36.4と、製造業は今後6カ月の見通しにより楽観的になっている。現行の雇用者は9.4と2月の12.1や6カ月平均10.6をそれぞれ下回っているが、6カ月先の雇用が31.4と、2月の14.8から大幅に上昇し2010年6月来で最高となった。

NY連銀製造業景気指数は他の地区連銀製造業指数に先駆けて発表されるが、今後発表される最新3月の地区連銀製造業景気指数が製造業の順調な回復を示すと期待される。米国経済の成長への期待は高まりつつありゴールドマンサックスは2021年の米国経済の成長見通しを1951年来で最大となる8%に引き上げた。世界経済の回復をけん引すると見られる米国経済の回復を織り込むドル買いが続く可能性がある。

◆米・3月NY連銀製造業景気指数:現況17.4(2月:12.1、6カ月平均9.1)
新規受注:9.1(10.8、7.7)
仕入れ価格:64.4(2月57.8、43.6)
販売価格:24.4(23.4、14.9)
出荷:21.1(4.0、11.4)
入荷遅滞:11.4(9.1、5.5)
在庫水準:8.1(6.5、-2.3)
受注残:4.0(2.6、-3.5)
雇用者:9.4(12.1、10.6)
週平均就業時間:10.9(9.0、8.7)

6カ月先予想
景況指数:36.4(34.9、34.4)
新規受注:37.9(35.6、35.2)
仕入れ価格:64.4(55.8、50.6)
販売価格:38.3(32.5、27.3)
出荷:46.5(35.1、35.0)
入荷遅滞:6.0(11.0、3.4)
在庫水準:19.5(14.9、12.1)
受注残:6.7(15.6、7.6)
雇用者数31.4(16.6、23.0)
週平均就業時間:20.1(14.3、11.5)

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