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NYの視点:各国中央銀行がハト派に転じる


米連邦準備制度理事会(FRB)は1月の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利据え置きを決定したが、声明ではリスクバランスに関する文言を削除したほか、段階的な利上げに関するフォワードガイダンスも削除し、当面辛抱強く経済の展開を見守る方針に転換した。今後の金融政策も経済次第で、「利上げ」にも「利下げ」にもなり得る可能性を示唆した。

パウエル議長はFOMC後の会見で、米中貿易摩擦、欧州や中国の経済の弱さ、財政刺激策の効果が薄れることなどを方針転換の理由に挙げた。FRBのクオールズ副議長はイベントで、世界経済の弱さを特に強調し、今後監視していくと述べた。

FRBのみならず、世界各国の中央銀行がタカ派姿勢を急激にハト派にシフトし始めている。

欧州中央銀行(ECB)は1月の定例理事会で政策金利を据え置いたものの、「リスクバランスは下方に傾斜している」と指摘。資産購入プロブラムは終了したものの、期限がきた債券の再投資を継続する方針を示した。本年半ばにも予想されていた利上げ観測も大きく後退。英国中央銀行は7日に開催した金融政策決定会合で政策金利据え置きを決定、四半期インフレ報告の中で、成長見通しを引き下げた。そのほか、豪州準備銀行もタカ派姿勢から中立に移行。インド準備銀行も7日の会合で、政策金利を予想外に引き下げ、タカ派バイアスを削除し、今後の金融政策が経済の指標次第だとの方針に転じた。

同時に、中央銀行のハト派姿勢が金融市場を再び支えていくとの期待もある。

■各国中央銀行の金融政策バイアス
●米連邦準備制度理事会(FRB):政策金利据え置き、フォワードガイサンスを削除、辛抱強い姿勢を公約。次回の行動は経済の展開次第

●英国中央銀行(BOE):政策金利据え置き、成長見通し引き下げ「2019年の成長見通し:1.2%(従来+1.7%)」

●欧州中央銀行(ECB):政策金利据え置き、リスクバランスは下方に傾斜、
欧州連合(EU)委員会は域内成長見通し引き下げ「ユーロ圏の2019年の成長見通しを1.9%から1.3%に引き下げ」「2020年も1.7%から1.6%に下方修正」

●豪州準備銀(RBA):中立に移行

●インド準備銀(RBI):予想外の利下げ、タカ派バイアスを削除し経済の指標次第に政策を移行



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