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NYの視点:米CPIに注視、PPIで高騰は見られず&米10年債入札順調で安心感も


米財務省は今週大規模入札を実施している。9日には250億ドル規模の10年債入札を実施。10日には170億ドル規模の30年債入札を予定している。米国債券相場は、10年債入札で最高落札利回りが3%に達するとの脅威から、債券売りが優勢となった。しかし、予想以上に比較的高利回りである米国債への投資が順調で、最高落札利回りは2.995%と、かろうじて3%を下回った。

また、今年に入ってインフレ加速懸念も浮上したが、米労働省が発表した4月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.1%、前年比+2.6%と3月+0.3%、+3.0%からそれぞれ低下し、予想の+0.2%、+2.8%を下回った。変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数も前月比+0.2%、前年比+2.3%3月+0.3%、+2.7%それぞれ低下。予想の+0.2%、+2.4%を下回るなど、恐れられていたようなインフレの高騰は今のところ見られない。ただ、トランプ大統領がイラン核合意を離脱。対イラン制裁強化を公約したため、今後の原油高がインフレ高騰につながる可能性は残る。

「新債券王」の異名を持つ米ダブルライン・キャピタルのジェフリー・ガンドラック最高経営責任者(CEO)はウエブキャストで、米国経済の勢いがピークをつけた可能性を指摘。また、コア消費者物価指数(CPI)が明白に2.25%を上回った場合、インフレやFRBの金融政策、市場のシナリオが変わる可能性を警告した。同氏は長期的にドル安、短期的な調整でドル高を予想している。金利の上昇や債務拡大は米国経済にとり「かなり危険なカクテル」と警告。

米労働省は10日に4月CPIを発表する。コア指数は前年比で2.2%と、3月の2.1%から上昇し、昨年1月来の高水準に達することが予想されている。




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