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SWIFTがブロックチェーンアプリケーションの多国間実証実験を拡大



新たに22行のグローバル銀行がSWIFTのノストロ・アカウントの調整のためのブロックチェーンの実証実験へと参加した。
主要な世界中の国際銀行のネットワークとして利用されているSWIFT(国際銀行間通信協会)は22の新たなグローバル銀行が、テクノロジーを用いて銀行がリアルタイムで国際的なノストロ・アカウントの調整が可能かどうかを検証する、ブロックチェーンの実証実験へ参加したと発表した。
今回の実証実験へと参加した銀行は以下のとおりである。

□ブロックチェーン実証実験参加銀行
ABNアムロ銀行、ABSA銀行、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行、中国建設銀行、中国民生銀行、コメルツ銀行、ドイツ銀行、エアステ・グループ・銀行、FirstRandBank、インテーザ・サンパオロ、JPモルガン・チェース銀行、ロイズ銀行、マシュレク銀行、ネドバンク、ラボバンク、サンタンデール銀行、ソシエテ・ジェネラル、南アフリカスタンダード銀行、スタンダードチャータード銀行、三井住友銀行、ユニクレディト、ウェストパック銀行
「協力はイノベーションの柱石である」とBankingMarketとSWIFTのSWIFTgpiの代表であるWimRaymaekers氏は語る。
「この新たな銀行のグループはブロックチェーンの多角的な実証試験の範囲を広げることになるので今後の発見にかなり貢献することができる。我々は新しい銀行を温かく迎える。また、彼らの洞察力に期待している。」
SWIFTLabとSWIFTのUXの研究開発部門の代表であるDamienVandervekenは「実証実験から得られる潜在的な商的利益は明白である。」と言い、以下のように続けた。「もし銀行がリアルタイムでノストロ・アカウントの資金流動性を管理することができたら、ある時点で各口座にどのくらいの資金が必要かを正確に推測することができるだろう。最終的には膨大な資金を他の投資へと活用できるであろう。」
実証実験を進める中で、SWIFTはHyperledgerFablicv1.0を活用している。(出典:FinanceMagnates)

■エムトレの視点

一般的に、国際銀行間送金(国内から国外への送金)時に、SWIFTコードを用いて、送金している。そのSWIFTは200カ国以上の銀行で利用されているため、国際銀行間のメッセージプラットフォームとして標準と言って良い。そのSWIFTがブロックチェーンの実証実験を行っていることは興味深く、銀行のニーズがそこにあることは間違いのないことだ。記事の通り、SWIFTがブロックチェーン技術を用いて、“リアルタイム”にノストロ・アカウント(銀行間決済用の決済口座)を管理できたのならば、銀行は資金を新たな投資に回すことができ、資金効率が良くなるだろう。今回の実証実験結果を受けてのテクノロジー導入は遠い未来のことではないだろう。我々一般顧客もその恩恵を知らず知らずのうちに受けることになる。


【ニュース提供・エムトレ】




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