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米国と日欧の金利差拡大の思惑が直ちに後退する可能性は低い


 3日の米国債券市場で10年債などの利回り水準は上昇した。新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)の感染が拡大しているものの、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げを想定してポジション調整的な取引が目立った。2022年に3回の利上げが想定されており、今年後半頃にバランスシート縮小に着手するとの見方も出ていることから、「目先的に10年債の利回り水準は1.50%近辺で下げ渋る」との声が聞かれている。3日のニューヨーク市場では、米長期金利の上昇を意識して主要通貨に対するドル買いが優勢となった。2022年は欧州、日本の物価上昇が予想されているものの、日欧の中央銀行は現行の金融緩和策を長期間維持する見込みであり、米国と日欧の金利差拡大の思惑が直ちに後退する可能性は低いとみられる。 <MK>
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