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米国は貿易戦争の勝者になれるのか?


 ドナルド・トランプ米大統領は2日、「アメリカがほとんど全ての国との貿易で何十億ドルも損失を出していのなら、貿易戦争になっても構わない、楽勝だ。例えば、ある国との貿易でアメリカが1千億ドルの損失があって、相手が調子に乗っているなら取引を停止するまで。我々は大勝する。簡単ではないか」とツイッターに投稿しました。さらに、3日には
「欧州連合(EU)が関税を引き上げるなら、EUの自動車に税を課すだけだ」と投稿しています。

 米トランプ政権は1日、「鉄鋼とアルミニウムの輸入増は安全保障上の脅威」との理由で輸入制限を発動する方針をすでに表明しています。詳細は今週発表されますが、鉄鋼は25%、アルミニウムは10%の追加関税を課すことになるようです。

 米国による輸入制限の影響を最も強く受けるのは、カナダになるとみられています。カナダの鉄鋼製品の最大の輸出先は米国で輸出額の50%以上を占めています。米国はブラジル、韓国からも多くの鉄鋼製品を輸入しており、輸入制限措置は両国に打撃を与えることになります。輸入制限措置の発表を受けてカナダドルは対米ドルで下落(米ドル高・カナダドル安)しており、先週(2月26日−3月2日)は1ドル=1.2615カナダドルから1.2916カナダドルまでドル高・カナダドル安に振れる展開となっています。(対米ドルで約2.38%
の下落率)

 市場関係者の間では「米国が保護主義的な通商政策に傾斜した場合、新興諸国の経済情勢は悪化する可能性が高い」との見方が広がっています。一部では「米国金利の上昇(利上げ継続)と保護主義的な通商政策によって米国市場に投資マネーが向かうことはあり得る」との見方も出ていますが、中国や欧州は米国市場を重視しなくなる可能性もあり、貿易戦争は米国の一人勝ちとなるかどうか、予断を許さない状況が続くと思われます。


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