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米半導体株高の流れを引き継ぐ


7日の日本株市場では、前日の大幅下落後の反発が期待される。米国市場では、トランプ政権の関税施策に関する不確実性による警戒感からNYダウが下げに転じた一方、AI需要の期待から半導体株が上昇し、ナスダックは続伸した。シカゴの日経225先物は大幅に上昇し、日経平均はこれに寄りついて買いが先行する見通し。特にフォックスコンの好業績を背景にエヌビディアの株価上昇が日本市場のセンチメントを明るくしそう。買いの一巡後は落ち着きを取り戻すものの、特定の価格帯では底堅さが意識され、押し目買いの動きが見られるだろう。業種別には海運、鉱業、石油、銀行が注目されつつ、ハイテク株やAI関連の株への物色も期待される。

*08:36JST 米半導体株高の流れを引き継ぐ  7日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されそうだ。6日の米国市場は、NYダウが25ドル安、ナスダックは243ポイント高だった。トランプ次期政権の一律関税を巡り範囲限定案が浮上したとの報道を受け、買いが先行して始まった。ただし、トランプ氏が関税の限定案報道を否定したため、警戒感からNYダウは下げに転じた。一方で、台湾のフォックスコンの第4四半期収益が過去最高を記録したことなどを受け人工知能(AI)の強い需要期待が高まり、エヌビディアなど半導体株が買われた。シカゴ日経225先物は大阪比335円高の39675円。円相場は1ドル157円60銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まろう。NYダウは下げに転じたが、半導体株主導で買われ、ナスダック指数は続伸となった。フォックスコンについては織り込まれているだろうが、これを受けたエヌビディアの強い上昇がセンチメントを明るくさせそうである。昨日の日経平均株価は大幅続落で支持線として意識される25日線水準まで下げたが、これにより足もとで強まっていた過熱感は後退していることもあり、押し目狙いのタイミングとして意識されやすいところである。

 買い一巡後はこう着感が強まりそうだが、ボリンジャーバンドの+1σが39668円辺りに位置しており、同水準での底堅さがみられるようだと、押し目待ち狙いの買いが入りやすいだろう。また、セクターでは海運、鉱業、石油・石炭製品、銀行の上昇が目立っていたが、配当志向の物色とみられる。NISA資金流入が需給面での下支えとして意識されやすいだろう。先物主導で弱含む局面では、押し目待ち狙いのスタンスになりそうだ。

 そのため、物色としてはアドバンテスト<6857>や東エレク<8035>など指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、配当狙いの物色に向かわせそうだ。また、米国ではフォックスコンの業績を受けてAI需要への期待が高まっていたことから、AI関連への物色も意識されやすいと考えられる。
<AK>
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