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ハイテク株や自動車株などに値幅取り狙いの資金が集中


*08:24JST ハイテク株や自動車株などに値幅取り狙いの資金が集中  30日の日本株市場は、買い一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。29日の米国市場はNYダウが292ドル高、ナスダックは238ポイント高だった。中国の大手国有銀行が既存の住宅ローン金利を引き下げ、成長支援策を強化するとの報道が材料視された。その後発表された7月JOLT求人件数や8月消費者信頼感指数が予想を下回り、年内の追加利上げ観測が後退。長期金利の大幅低下よってハイテク株が買われ、主要な株価指数は上げ幅を広げて終えた。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比210円高の32420円。円相場は1ドル145円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになろう。日経225先物は米国市場に連動する格好から引けにかけて上げ幅を広げており、心理的な抵抗線として意識されていた25日線を明確に上回ってきた。昨日の日経平均は25日、75日線辺りでの狭いレンジでの推移だったが、抵抗線突破からリバウンド機運が高まりそうだ。足もとでは25日、75日線との乖離が縮小し、デッドクロスが接近しているなか、両線を上放れてきたことは安心感につながる。

 米国ではハイテク株の上昇が目立っており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する流れになりそうだ。日経平均は25日線を上放れてくることから、8月半ばの戻り高値32613円辺りが射程に入ってくる。25日線を上回っての推移が継続し、戻り高値を捉えてくるようだと、売り方の買い戻しの動きも意識されやすく、短期的ながらもリバウンド狙いの買いが入りやすいだろう。また、昨日はトヨタ<7203>がシステムの不具合で工場の稼働を停止したことから、グループ各社の弱い値動きが目立っていた。30日に国内全14工場を順次再開と伝えられるなか、買い戻しの動きが強まりそうである。

 そのため、ハイテク株や自動車株などに値幅取り狙いの資金が集中しやすく、日経平均型のインデックス買いの動きも意識されやすい。米国では引き続き重要な経済指標の発表を控えていることもあり、商いは膨らみづらいものの、日経平均がレンジを切り上げてくることによって、ヘッジに絡んだ動きとして買いの流れに向かわせる可能性もあるだろう。
<AK>
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