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インデックスに絡んだ商いの影響を避け、個別株での短期的な値幅取り狙い


 7日の日本株市場は、調整ムードの強い相場展開が見込まれる。6日の米国市場ではNYダウが208ドル安だった。6月ISM非製造業景況指数やサービス業PMI改定値が予想を下回ったため、景気回復ペースの鈍化懸念が浮上。また、石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」の会合が増産で合意できずに終了したため、原油高も回復の障害になるとの懸念が強まった。一方で、金利低下によりハイテク株の一角が買われており、ナスダックは小幅に上昇。シカゴ日経225先物清算値は
大阪比225円安の28385円。円相場は1ドル110円60銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から売り先行の展開が見込まれる。日経平均は足元で緩やかな調整が続いているが、支持線として意識されていた28500円処を割り込んでくることにより、持ち高調整に伴う売り圧力が警戒されてきそうだ。薄商いが続いていることから大きくロングに傾いているとは考えづらいものの、レンジを切り下げてくることにより、先物市場ではヘッジ対応の売りも意識されやすく、これが裁定売りにも繋がる可能性が警戒されるところ。

 また、昨日の先物手口ではクレディスイスによるショートの動きが見られていた。CTA経由の動きと考えられるが、支持線を割り込んでくることにより、ショートの動きが強まる可能性も想定しておく必要があるだろう。ETFの分配金支払いに伴う売り需要も見込まれている中においては、短期的には売り方優位の展開といったところか。また、米国では景気敏感株を中心に売られていたものの、ギャップダウンから始まることにより、指数インパクトの大きい値がさ株が指数を押し下げることから、結果的には225型の弱さが目立つ可能性が高い。

 物色としては引き続きインデックスに絡んだ商いの影響を避ける狙いから、材料性のある個別株での短期的な値幅取り狙いが中心になろう。また、新興市場の中小型株などへも個人主体による値幅取り狙いの動きが意識されるほか、需給面からは直近IPO銘柄などへの資金集中も想定されやすいところだ。
<AK>
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