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イベント控えた米国同様、こう着感の強い相場展開


 28日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。27日の米国市場はNYダウが3ドル高と小幅に上昇する一方で、ナスダックは小幅に下落している。
バイデン大統領が今週予定している議会演説でインフラ・社会保障に加え法人税、所得税などの税率引き上げの詳細が発表される見込みであるため、警戒感から売り優勢の展開。その後発表された4月の消費者信頼感指数がパンデミック以前の水準を回復したため、回復期待から買われる場面も見られた。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)
が開催している連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を明日に控えて様子見気配も強い。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円高の29055円。円相場は1ドル108円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや買い先行の展開になりそうだが、米国同様、こう着感の強い相場展開のなか、29000円を支持線とした狭いレンジ内での取引になりそうだ。また、米国では主要ハイテク株の決算発表が本格化しているが、市場反応は限られているようである。日本においてもファナック<6954>、アドバンテスト<6857>
などの市場反応に注目が集まりやすいところであるが、相場をけん引するサプライズ感はない。一方で中小型株の決算では比較的上方修正が相次いでいるため、決算を手掛りとした個別対応の流れは強まりやすいだろう。ただし、明日から実質ゴールデンウイークに入るため、積極的な売買は手控えられやすいとみられ、短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりやすい。

 また、新型コロナの感染者数が増加傾向にあるなか、東京都の感染者数の急増などによっては、売りアルゴが発動する可能性もあるため、ヘッドラインなどには注意を払う必要があるだろう。日経平均は29000円を固める動きが見込まれる一方で、75日線辺りが抵抗線として意識されており、非常に狭いレンジである。煮詰まり感も意識されてくる可能性もあれりそうだが、出来高の膨れない需給状況のなかでは大きくポジションを傾けていることは考えづらく、売りを仕掛けてくる局面においては、ショートカバー狙いの押し目拾いのスタンスになりそうだ。
<AK>
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