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基本的にはこう着も底堅さは意識されやすい


 17日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開ながらも底堅さは意識されやすいだろう。16日の米国市場はNYダウが127ドル安の一方で、ナスダックは小幅に上昇した。2月小売売上高や鉱工業生産、住宅市場指数が軒並み予想を下回ったことが嫌気されたほか、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控えていることから利益確定の流れが優勢だった。そのなかで、長期金利の低下を好感し、ハイテク株は上昇したことから、ナスダックの上昇につながっている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや利食い優勢の展開になりそうだが、ハイテクなどグロース株が底堅い値動きをみせてくる可能性はありそうだ。基本的にはFOMCの結果待ちから大きなトレンドは出難いと考えられ、こう着感の強い相場展開が意識されやすいものの、ハイテクの底堅さが安心感につながりやすい。また、VIX指数は2月半ば以来となる終値で20を下回ってきており、売り方は仕掛けづらいと考えられる。

 もっとも日経平均は前日の3万円回復で短期的なリバウンドに一巡感はあるほか、戻り待ちの売り圧力は意識されやすい。一方で、TOPIXは昨年来高値を更新してきており、TOPIX型への買いは意識されやすいだろう。これによりNT倍率は低下傾向にむかいやすく、これ伴って先物主導によるNTショートの動きも出やすいとみられる。

 物色の流れとしてはFOMCの結果待ちから個人主体の資金はマザーズなど中小型株に向かいやすいだろう。マザーズ指数は昨日の上昇で再び75日線を捉えてきている。抵抗線として意識されている75日線を捉えてくるようだと、足元で調整が続いていた銘柄などへのリバウンド機運が高まりやすく、短期的な値幅取り狙いの資金も集中しやすいとみておきたい。
<AK>
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