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東エレクなどハイテク株へ関心向かうか注目


 27日の日本株市場は、こう着の強い相場展開が続きそうだ。26日の米国市場では、連日の新型コロナウイルスによる懸念から株価が大きく下落するなか、買い戻しの動きが先行。NYダウは123ドル安となったが、ナスダックやSOX指数は小幅に上昇している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比125円安の22205円。円相場は1ドル110円40銭台で推移している。

 新型肺炎は南米ブラジルでも初の感染者が確認されたほか、米食品医薬品局(FDA)高官がパンデミック(世界的流行)を警告するなど、不安感から積極的な売買は手控えられよう。しかしながら、米ハイテク株はまちまちながら、底堅さが意識されている。

 また、昨日の日本株市場も下落とはなったが、東エレク<8035>はこれまでのトレンドをキープしており、波乱含みの相場展開にも、いったんは落ち着きがみられる可能性がある。日経平均は足元の大幅な下落でテクニカルシグナルは悪化しているが、22000円固めから、値ごろ感からの買いも若干ながら意識されてくる可能性はありそうだ。

 また、海外で上場している日本株ETFからの資金流出が話題となっているが、2月は2000億円の資金流出が観測されている。この行方も気掛かりであるが、一方で資金流出の流れが落ち着いてくるようであれば、目先的には底入れ感も意識されてくる可能性があるだろう。

 ナスダックやSOX指数の上昇を背景に、東エレクなどハイテク株への関心が向かうようであれば、底打ち確認は難しいとはいえ、少なからず投資家のセンチメントにも影響を与えそうである。キャッシュポジションを高めているなか、若干でも株式へのシフトが出てきやすくなろう。

 その他、様々なイベントが中止となり、感染者が出た企業などはテレワークへの移行を強めている。それ故にこれによって新たな需要も生まれており、関連する企業等を探る流れなども出やすいと考えられる。楽観視は出来ない状況ではあるものの、資金流出といった形ではあるが、ロングポジションは抑えられていることもあり、中長期的な観点からの物色も次第に積み上がってくるだろう。


<AK>

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