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米株高材料視もインパクトは限定的


 29日の日本株市場は、米株高が材料視されつつも、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。28日の米国市場ではNYダウが258ドル高と上昇。米エネルギー省の統計で原油やガソリン、留出油の在庫が減少したことからNY原油先物相場が上昇しており、エネルギー株がけん引する格好だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円高の20515円。円相場は1ドル106円台前半とやや円安に振れて推移している。

 米国株高の流れから買いが先行しようが、米国市場でも米中通商協議の先行きを巡る不透明感から様子見気分が続く中、出来高は減少しており、手掛けづらい相場環境であろう。また、日経平均に影響しやすいハイテク株は高安まちまちであり、米株高のインパクトは限られそうである。

 そのため、日経平均はやや心理的な抵抗として意識されてきた20500円処でのこう着といったところだろう。また、ジョンソン英首相は、10月中旬まで議会を休会とする方針を表明したと報じられている。10月末の欧州連合(EU)離脱期限までの議会の審議時間を大幅に短縮し、合意なき離脱阻止に向けた議会の動きを封じ込める考えとみられており、合意なき離脱への懸念も不安材料になりそうだ。

 昨日の日経平均は底堅いとはいえ、直近のレンジである20500-20700円の下限レベルでの攻防であり、5日線も超えられずにいる。出来高も膨れない状況であり、先物主導によるインデックス売買が断続的に入っている程度であろう。本日はTOPIXリバランスとJPX400の定期入替えに伴うリバランス需給が発生するため、出来高は膨れるとみられる。それでも2兆円を辛うじてクリアする状況ともなれば、積極的な参加者は不在といったところである。

 物色については個別材料株のほか、主力処でも需給状況が良好な銘柄へはショートカバーの流れが継続しやすい。個人主体の中小型株については、一部の銘柄に資金が集中しやすく、一方で資金の逃げ足も速いためフットワーク重視。主力処については、足元の株価トレンドが良好で、信用取組み妙味の大きい銘柄など、需給面を手掛かりとした資金流入が意識されやすいところである。


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