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ファーストリテが日経平均を下支え


 3日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開となろうが、引き続き底堅さは意識されそうである。2日の米国市場は上昇したが、米欧貿易摩擦への警戒感のほか、原油相場の下落が重石となった。半導体関連も弱い値動きとなっていることもあり、手掛けづらさにつながりそうである。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の21695円。円相場は1ドル107円80銭台と円高に振れて推移している。

 米国市場は3日が短縮取引となり、4日は独立記念日の祝日で休場となるため、海外勢のフローは限られる。それ故に海外勢の売りといった需給面での重石が和らぐ格好となりそうだが、売買代金が2兆円に届かない薄商いの状況でもあるため、方向感は掴みづらいだろう。

 一方で、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>が日経平均を下支える形になりそうである。同社が発表した「ユニクロ」の6月の国内既存店売上高は前年同月に比べ27.3%増だった。3カ月ぶりのプラスで、2013年8月(28.9%増)以来の大きな伸びとなった。
ADR(米国預託証券)では3%を超える上昇となっており、日経平均へのインパクトは大きいだろう。

 出来高は膨らまないながらも、日経平均は直近急伸後の高値圏での推移が続くとみられ、外部環境の不透明感が完全に払しょくされた訳ではないが、5月の大型連休明け後の急落部分を吸収しつある。マド埋めでいったんは達成感も意識されやすいだろうが、足元では米中貿易摩擦を巡る懸念が後退したほか、ファーウェイに対する禁輸措置の緩和等を背景に、新規のショートポジションは積み上がりづらいだろう。

 下を売り込む流れになく、底堅さが意識される中で、緩やかなリバウンド継続が期待される。来週にはETFの決算における分配金拠出のための現物株売りが控えていることから、これが通過するまでは押し目買いも入れづらいが、次第に押し目拾いの動きも出てきそうである。


<AK>

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