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半導体関連には再編機運が高まる


 4日の日本株市場は調整トレンドの中でいったん自律反発が意識されそうだ。3日の米国市場ではNYダウは4ドル高と小幅に上昇した。グローベックスのNYダウ先物は150ドル安程度で推移していたほか、通常市場でも一時130ドル超の下落をみせていたこともあり、小幅ながら上昇に転じたことで、短期筋の買い戻しを誘いやすい。

 また、ナスダックは120Ptの下落となったが、アルファベット(グーグル)の下落影響が大きいとみられ、一方で半導体のサイプレスセミコンダクタが同業の独インフィニオンテクノロジーズが90億ユーロで買収することで合意したと発表し急騰している。これを受けて半導体SOX指数は上昇しており、支援材料になるだろう。シカゴ日経225先物清算値は大阪比105円高の20465円。円相場は1ドル108円で推移している。

 もっとも足元の下落に対する自律反発の域は脱せず、基本的にはこう着感の強い相場展開の中での底堅さが意識される格好である。とはいえ、日経平均の20500円近辺での底堅さが意識されるようだと、短期筋の買い戻しを誘う格好となるほか、独インフィニオンテクノロジーズによるサイプレスセミコンダクタの買収を受けて、半導体関連には再編機運が高まりやすいところである。また、インフィニオンは「IoT」向け半導体に強みを持つサイプレスを取り込み、成長分野を強化するとしており、IoT関連への手掛かり材料にもなりそうである。

 なお、昨日はギャップ・ダウンで始まった後は下げ渋る展開となり、底堅さは意識されるものの、トレンドは悪化傾向であり、明確な反転は期待しづらいところであろう。グローベックスのNYダウ先物はやや下げ幅を縮めており、100ドル安程度で推移している。米ISM製造業指数は2か月ぶりの上昇が予想されていたが、結果は予想外に低下する格好となった。米国債イールドカーブ(長短金利差)が再び逆転し、世界経済の減速懸念から上値の重い展開は続こう。

 また、トランプ大統領の擁護的なツイッター発言も意識されやすい。上値追いは慎重ながらも、下を売り込む流れにはなり難いだろうが、オーバーナイトのポジションは取りづらく、しばらくは短期的な値幅取りでの日替わり物色に向かいやすい。


<AK>

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