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閑散取引も米中首脳会談への期待や米年末商戦への思惑高まる


 22日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第にこう着感の強い相場展開となろう。21日の米国市場では、感謝祭の祝日を控えて閑散取引の中、下落の目立ったハイテクセクターを中心に買い戻しの動きが先行。原油価格が反発したことも支援材料となった。
シカゴ日経225先物清算値は大阪比130円高の21650円。円相場は1ドル113円台前半とやや円安に振れて推移するなか、この流れを受けて買い先行の展開となろう。

 ただし、米ハイテク株の上昇が目立ってはいるが、前日の上昇要因とされていたエヌビディアやAMDは2%を超える下落となるなど、高安まちまちの展開である。また、NYダウについても3ケタの上昇から結局は引けにかけて失速し下げに転じており、買い戻しの流れもそれ程強まりそうになさそうだ。なにより、米感謝祭を控えて海外勢のフローは限られていることもあり、薄商いの中をインデックス売買に振らされやすい需給状況である。

 昨日の日経平均は一時300円を超える下落局面もある中で下げ幅を縮めており、心理的な節目である21500円を回復していた。買い一巡後はこう着とみるものの、21500円を支持線とした底堅さが意識されてくるようだと、自律反発への機運が高まりやすいだろう。11月末にブエノスアイレスで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて予定されている米中首脳会談への期待や米年末商戦への思惑等からの物色意欲も回復してきそうである。

 物色としては参加者が限られる中で、個人主体の短期的な値幅取り狙いの売買が中心となる。それ故に足元で底堅い動きをみせているマザーズ市場に資金が向かいやすいと考えられる。


<AK>

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