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短期筋の利食いも出やすいがハイテク株への物色が強まる


 1日の日本株市場は直近2日間の急ピッチのリバウンドに対する利食いに押されつつも、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。31日の米国市場では、NYダウが240ドル超の上昇となった。ゼネラル・モーターズやフェイスブックなど主要企業の好決算が好感されたほか、10月ADP雇用統計が予想を上振れたことも材料視された。ただし、NYダウは一時460ドルを超える上昇をみせていたが、引けにかけて上げ幅を縮めていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比110円安の21770円だった。日経平均は直近2日間で770円上昇しているほか、節目の22000円に接近していることもあり、いったんは短期筋の利食いも出やすいところであろう。

 また、決算発表が本格化する中、昨日はソニー<6758>、アドバンテスト<6857>の上方修正が好感される格好となり、安心感につながっていた。昨日発表した決算では、TDK<6762>
がコンセンサスを上回る2Q業績を発表したほか、通期業績予想を上方修正しており、日経平均のけん引役になりそうだ。一方で、日東電工<6988>はコンセンサスを下回ったほか、通期予想を下方修正している。足元で調整が続いていたこともあり、アク抜け的な流れとなるかが注目されるところである。好悪材料があるものの、いずれにせよ、本日はハイテク株への物色が強まりそうである。

 その他、昨日は、政府・与党が株価への影響などを考慮し、税制改正での増税を見送る方針を固めた。現状は金融資産の多い富裕層ほど所得税の実質的な負担が軽くなることが課題になっていたが、市場には評価材料となったようである。日経平均は先週の急落局面では空けたマド(21700-21900円処)を埋めてきた。真空地帯で戻りやすい水準ではあるが、下値を固めつつ節目の22000円を捉えてくるようだと、米中間選挙を前に、ショート筋の買い戻しが強まる可能性があるだろう。

 また、連日の大幅上昇で一先ず個人主体の需給懸念も和らぐ格好となっており、中小型株についても、イレギュラー的に売られた水準訂正へと意識が向かいやすいだろう。短期筋の値幅取りが中心ではあるが、これまで相当売り込まれていることもあり、決算通過後の出直り期待が次第に高まりそうである。


<AK>

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