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米雇用統計とG20での米独対立の行方を見極め


 7日の日本株市場は調整ムードの強い相場展開になりそうだ。6日の海外市場では欧州が金融緩和の縮小観測を受けて下落したほか、米国ではADP雇用統計が予想を下回ったことで米景気減速への懸念から終日軟調推移となった。この流れを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比80円安の19890円となり、利益確定の流れが強まりそうである。

 また、米国では雇用統計の発表を控えているほか、7-8日の20カ国・地域(G20)首脳会議(ハンブルク・サミット)を控えて、米トランプ大統領と独メルケル首相による米独の対立の行方を見極めたいとする、模様眺めムードが強まりやすいだろう。

 日経平均は足元で2万円処での底堅さが意識されているが、昨日は終値ベースで約3週間ぶりに2万円を割り込んでいる。心理的には2万円が上値抵抗として意識されやすく、インデックスに絡んだ売り仕掛け的な売買も出やすいだろう。そのため、資金は中小型株や低位材料株等へ一段とシフトすることになる。ただ、値動きの荒さからも資金の逃げ足は速く、フットワークが求められよう。

 その他、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が16年度運用実績を公表する。これにより保有増加・減少の銘柄へは思惑的な商いが向かいやすくなりそうだ。
(村瀬智一)


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