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日経平均は5日ぶり反発、買い戻し一巡後の重さから材料株に資金集中も


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;21691.89;+144.90TOPIX;1688.25;+12.05

[後場の投資戦略]

 米中・米欧貿易摩擦の深刻化への懸念が和らぎ、米国株が比較的堅調だったことも安心感につながって、本日の東京市場ではひとまず買い戻しの動きが先行した。しかし、トランプ米大統領は中国に対する制裁関税を予定どおり本日発動すると表明している。中国も報復措置を実施する構えを見せているため、双方の反応を見極めたいところだろう。さらに米国では6月雇用統計の発表も控えているとあって、買い戻し一巡後の日経平均は上値の重い展開を強いられている。中国・上海総合指数が弱含みとなっているため、後場の日経平均は一段と上げ幅を縮める可能性もある。

 やはり日経平均の上げ幅に比べると相場全体の重苦しさが意識されているのか、新薬候補の試験結果を発表したエーザイ<4523>、米同業から欧州事業の一部を買収すると発表した大陽日酸<4091>、決算発表のクスリのアオキ<3549>といった個別材料株に物色が集中しているようだ。新興市場でも直近IPO銘柄のロジザード<4391>やバイオ株のラクオリア創薬
<4579>などが値を飛ばしている。ただ、重要イベントを控え資金の逃げ足が速まる可能性もあるため注意しておきたい。
(小林大純)


<AK>

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