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日経平均は344円高でスタート、フジクラや東エレクなどが上昇


25日の日経平均株価は344.66円高の37953.15円を記録し、4日ぶりに反発しました。前日の米株式市場で主要指数が大幅上昇し、特にハイテク株や半導体関連株の上げが東京市場を支援しました。また、円安の進行も輸出株の買い安心感につながりました。特に、ナスダックやフィラデルフィア半導体指数がそれぞれ2%超、3%近い上昇を見せたことが東京市場の株価を押し上げました。一方で、米国の長期金利上昇やトランプ政権の関税政策に対する不透明感が慎重な投資行動に影響しました。セクター別では、電気機器や精密機器が値上がり率上位となり、電気・ガス業やパルプ・紙が下落しました。個別銘柄では、フジクラや住友電工などが上昇し、住友不や7&iHDなどが下落しました。

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;37953.15;+344.66TOPIX;2811.65;+20.77


[寄り付き概況]

 25日の日経平均は344.66円高の37953.15円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日24日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は597.97ドル高の42583.32ドル、ナスダックは404.54ポイント高の18188.59で取引を終了した。トランプ政権が4月2日に発動を計画している「相互関税」を巡り従来警戒されていたような広範な本格的グローバル関税ではなく、一部の国や地域が除外されるなど焦点を絞ったものになるとの報道を受け安心感が広がり、寄り付き後、上昇。3月サービス業PMIも予想外に上昇し、景気悪化懸念が後退したことも支援材料となり、続伸した。ハイテクの買戻しも続き、相場は終日堅調に推移し、終盤にかけ上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が大幅に上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。中でも、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数が2%超の上昇、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3%近い上昇と、ダウ平均(1.42%上昇)と比べ上昇率が大きく、東京市場でハイテク株や半導体関連株の株価支援要因となった。また、外為市場で1ドル=150円80銭台と、昨日15時30分頃と比べ1円20銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの買い安心感となった。一方、昨日の海外市場で米長期金利が上昇したことが東京市場の株価の重しとなった。また、トランプ米政権の関税政策の不透明感が引き続き投資家心理を慎重にさせたが、寄付き段階では買いが優勢だった。今日は、ビジュアル・プロセッシング・ジャパン<334a>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、電気機器、精密機器、繊維製品、非鉄金属、輸送用機器などが値上がり率上位、電気・ガス業、パルプ・紙、金属製品が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、フジクラ<5803>、住友電工<5802>、東エレク<8035>、ディスコ<6146>、古河電工<5801>、キオクシアHD<285a>、良品計画<7453>、三菱地所<8802>、トヨタ<7203>、ソニーG<6758>、リクルートHD<6098>、スクリーンHD<7735>、SMC<6273>、デンソー<6902>、ソフトバンクG<9984>などが上昇。他方、住友不<8830>、7&iHD<3382>、みずほ<8411>、川崎重<7012>、三井住友<8316>などが下落している。

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