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日経平均は199円安でスタート、ディスコや東京海上などが下落


28日、日経平均株価は199.03円安の37,935.94円でスタートし、3日連続の下落となった。これは前日の米国市場での主要指数下落の影響を受けたもので、特にトランプ次期大統領の追加関税策への警戒感が広がったことから米国株が反落。また、ドル円相場で円高が進行したことが、日本の輸出企業の売り控えに繋がった。一方、日経平均は75日移動平均線近辺で下げ止まるとの見方から押し目買いが見られた。主な下落セクターはサービス業、銀行業など。一方、パルプ・紙、医薬品などは上昇した。

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;37935.94;-199.03TOPIX;2657.31;-8.03

[寄り付き概況]

 28日の日経平均は199.03円安の37935.94円と3日続落して取引を開始した。前日27日の米国株式市場は反落。ダウ平均は138.25ドル安の44722.06ドル、ナスダックは115.10ポイント安の19060.48で取引を終了した。過去最高値付近から高値警戒感などに軟調に寄り付いた。ダウは一部小売り企業の好決算を好感し一時上昇したが、トランプ次期大統領が計画している追加関税策による経済や企業業績への影響を警戒した売りがくすぶり下落に転じた。ナスダックは人工知能(AI)への期待が行き過ぎとの見方も浮上し、ハイテクの下落が重しとなり終日軟調に推移した。

 今日の東京株式市場は売りが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が下落したことが東京市場の株価の重しとなった。また、外為市場で1ドル=151円40銭台と、昨日15時30分頃と比べ70銭ほど円高・ドル安に振れていることが、東京市場で輸出株などの買い手控え要因となった。一方、日経平均は昨日までの続落で600円を超す下げとなったことから、押し目待ちや自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、日経平均は、昨日段階で38100円台に位置する75日移動平均線が下値支持線として意識され、ここからの短期的な下値余地は大きくないとの見方もあったが、寄付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は11月17-23日に国内株を9週ぶりに売り越した。売越額は4460億円だった。今日は、ククレブ・アドバイザーズ<276a>が東証グロースに上場した。

 セクター別では、サービス業、銀行業、海運業、保険業、機械などが値下がり率上位、パルプ・紙、医薬品、鉄鋼、鉱業、電気・ガス業などが値上がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、さくら<3778>、アドバンテスト<6857>、リクルートHD<6098>、MS&AD<8725>、東京海上<8766>、東エレク<8035>、SOMPO<8630>、ソフトバンクG<9984>、三菱UFJ<8306>、三越伊勢丹<3099>、三菱重<7011>などが下落。他方、T&DHD<8795>、マネックスG<8698>、サンリオ<8136>、三井E&S<7003>、フジクラ<5803>、神戸物産<3038>、第一三共<4568>、ニトリHD<9843>、古河電工<5801>、7&iHD<3382>、日本製鉄<5401>、関西電<9503>などが上昇している。
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