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日経平均は24円高でスタート、ファーストリテや塩野義薬などが上昇


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;29569.19;+24.90TOPIX;2040.00;+1.71


[寄り付き概況]

 30日の日経平均は24.90円高の29569.19円と4日ぶり反発して取引を開始した。前日29日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は90.73ドル高の34390.72ドル、ナスダックは34.24ポイント安の14512.44で取引を終了した。金利上昇が一段落したため、寄り付き後、上昇。8月中古住宅販売成約指数が予想以上に伸びたため、回復期待にダウは堅調に推移した。ただ、債務上限問題への懸念がくすぶり、引けにかけて上げ幅を縮小。金利先高感が根強く、ハイテク株の売りが続き、ナスダック総合指数は下落した。

 今日の東京株式市場は、やや買いが先行した。昨日、自民党新総裁に選出された岸田氏が「年内に数十兆円規模の経済対策を策定する」と表明しており、次期政権の政策への期待感が高まったことに加え、新型コロナ対策の緊急事態宣言の解除による経済活動の活性化が期待され、引き続き株価支援要因となった。また、昨日の日経平均が600円を超す下げとなったことから押し目買いが入りやすかったほか、外為市場で1ドル=111円90銭台と昨日15時頃に比べ50銭ほど円安・ドル高に振れたことも安心感となった。一方、中国の不動産業界の資金繰り悪化や中国経済の先行き不透明感に加え、米連邦債務の上限問題が懸念されるなど警戒材料も多く、買い手控え要因となり、寄り後、日経平均は前日終値を挟んで推移している。なお、取引開始前に発表された8月の鉱工業生産指数(季節調整済み)速報値は前月比3.2%低下だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は同0.5%低下だった。同じく取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は9月19-25日に2294億円売り越した。今日はアスタリスク<6522>がマザーズに上場した。また、今日は9月の中国製造業と非製造業PMI、9月の財新中国製造業PMIが発表される。

 セクター別では、鉱業、医薬品、空運業、卸売業、パルプ・紙などが値上がり率上位、海運業、証券商品先物、情報・通信業、不動産業、電気機器などが値下がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ファーストリテ<9983>、武田薬<4502>、塩野義薬<4507>、JR東海<9022>、ルネサス<6723>、リクルートHD<6098>、ダイキン<6367>、JAL<9201>、JR東<9020>、H.I.S.<9603>、三井物産<8031>、ベイカレント<6532>、日本郵政<6178>などが上昇。他方、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、NTT<9432>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、アドバンテスト<6857>、ZHD<4689>、東電力HD<9501>などが下落している。

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