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日経平均まさかの16連騰か、持たざるリスクが上値追いに向かわせる


 日経平均は16営業日続伸。36.45円高の21733.10円(出来高概算7億9000万株)で前場の取引を終えた。23日の米国市場が利益確定の流れから上げ一服となったほか、日経平均は前日までの上昇で史上初の15連騰を記録する中で達成感も意識され、朝方は利食い優勢の展開から始まった。前日の大引け後に決算を発表した安川電<6506>が売り気配から始まったことも、本格化する決算を前に利食いに向かわせた面もあろう。

 しかし、押し目買い意欲は強く、海外投資家とみられるインデックス買いが断続的に入る中、日経平均はじりじりと切り返す格好となった。寄付き直後を安値に戻りをみせると、前引け間際には一時21745.53円まで上げ幅を拡大させ、前日の高値を超える場面をみせている。セクターでは鉄鋼、卸売、電力ガス、銀行、情報通信が上昇。半面、ゴム製品、その他金融、証券、保険が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1300を超えており、6割を超えている。

 安川電<6506>の決算反応から慎重姿勢につながるかに思えたが、良好な需給状況のなかで押し目買い意欲は強そうだ。日経平均は15連騰でストップを織り込んでいたが、万が一16連騰ともなれば、押し目待ちに押し目なし、との心理状態にもつながるため、日経平均は次のターゲットとなる22000円や22600円処を意識したスタンスを取ることになりそうだ。

 足元の上昇では海外投資家によるインデックスに絡んだ売買からの主力大型株主導だったこともあり、出遅れている参加者も多いだろう。中小型株など出遅れ感の強い銘柄のほか、業績期待が強い銘柄等で足元調整をみせていた銘柄等には、いち早くリバウンドを狙った資金が流入しやすいとみられる。持たざるリスクが上値追いに向かわせそうだ。
(村瀬智一)


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