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日経平均は大幅反発、日米首脳会談への期待と不安


 日経平均は大幅に反発。446.31円高の19353.98円(出来高概算11億8000万株)で前場の取引を終えた。日経平均は大幅に反発して始まった。トランプ政権への政策期待からNYダウは最高値を更新するなか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比245円高の19155円となり、これにサヤ寄せする格好から、幅広い銘柄に買いが先行。

 SQに絡んだ商いは8万株程度の買い越しとの観測。セクターでは東証33業種全てが上昇しており、ゴム製品、鉱業、輸送用機器、倉庫運輸、石油石炭、陸運が3%を超える上昇。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1700を超えており、8割を超えている。

 ギャップ・アップで始まった日経平均は、その後も上げ幅を広げている。寄付き段階でこれまでの抵抗として意識されていた、5日線、25日線、13週線のほか、一目均衡表の雲上限や転換線、基準線といった現在の抵抗を一気に突破しており、センチメントが大きく改善している。遅行スパンは年初の処に位置しているため上方シグナル発生には届いていないが、来週以降の突破が期待されてきそうだ。

 もっとも、日米首脳会談では「自動車問題はトランプ大統領の関心が高く、確実に議題になる」と報じられており、ハシゴを外される可能性などもくすぶる。いったんはポジションをニュートラルに戻す動きとみられるが、一段の上昇には慎重になりそうだ。また、インデックスに絡んだ商いが中心となるなか、中小型株は相対的に見送られよう。
(村瀬智一)


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