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【新型コロナワクチン】ロシアは認可、米中英などは第3段階治験を開始


ロシアのプーチン大統領は11日、自国で開発を進めてきた新型コロナウイルスのワクチンを正式に承認したと発表した。大統領は、娘の一人も同ワクチンに接種し、現時点では体調不良が報告されていないという。

ロシア政府系ファンド「ロシア直接投資基金」が同ワクチンの開発を支援しており、旧ソビエトが1957年に打ち上げした人工衛星の名前にちなんで「スプートニックV」と名づけた。同ファンドのドミトリエフ総裁は11日、スプートニックVがエボラウイルスのワクチン研究を応用したもので、第3相試験前でも安全性と有効性が確認できると強調した。また、現地時間12日から数千人を対象に第3段階の臨床試験(治験)
を開始する方針も明確にした。

一方、海外では、第3相試験前での承認に安全性を疑問視する声が広がっている。また、ロシア国内でも政府が承認を先に延ばすべきだとの意見も出ている。

ロシア以外の国では、中国の製薬会社シノバック・バイオテック(中国名は科興控股生物技術)は7月21日、開発中の新型コロナ・ワクチンを最終となる第3段階の治験を開始した。対象となる890人の接種結果は90日以内に確認される予定だ。

また、米国や英国、ドイツの企業が参加している3種のワクチン開発も最終段階の試験に入ったと報告された。

なお、全世界の新型コロナの感染者数はすでに2000万人突破した。新型コロナの流行に伴い、世界の経済活動が流行前に比べて停滞は目立っている。厳しいロックダウン
(都市封鎖)の実施で比較的に早い段階で経済活動を回復している中国でも新型コロナ流行前の水準には戻っていない。国・地域間のビジネス往来を正常化させるにはワクチンの実用化が不可欠だ。


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