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【中国の視点】米経済回復:新型コロナ流行で楽観できず、市場乱高下は継続も


米国株式市場のダウ平均は2月下旬以降の急落から急速に回復している。ただ、同市場は今月11日に再び過去4番目の下げ幅を記録し、不安定な展開が続いている。

米連邦準備制度理事会(FRB)はこのほど、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めることの成否が米国民の消費や企業投資、雇用市場の安定などに大きな影響を与えていると発言した。投資関係者らは、新型コロナの感染拡大が金融市場に与える影響を再評価している動きが広がっており、FRBが異例の金融緩和を維持しても市場の乱高下を防ぐことができないとの見方が優勢になっている。

最新報告によると、米国での新型コロナの感染者数は20日時点ですでに224万人を超えており、経済活動の再開に慎重な姿勢で対応する北東部の州では改善の傾向が見られているが、テキサスやフロリダ、カリフォルニアなど経済活動の早期再開を実施した南西部の州では新規感染者数が急増しているという。「第2波」の兆候だと警戒するムードが高まっている。

中国の専門家は、米国における新型コロナの感染状況が楽観視はできないと指摘。ワクチン開発の進捗状況が株式市場に大きな影響を与えるとの見方を示した。新型コロナの感染状況が一段と悪化した場合、ロックダウン(都市封鎖)が再び実施される恐れがあるため、米経済の回復が予想以上に遅れる可能性があると指摘した。

なお、景気の急悪化にもかかわらず、ダウ平均は新型コロナ感染拡大前の水準近くまで回復している。多くのエコノミストは、新型コロナ感染の「第2波」への懸念が高まっているなか、株式市場が近く再び乱高下する恐れがあると警戒している。


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