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【中国の視点】サウジが中国に急接近、国際的孤立の回避などが目的か


サウジアラビアが中国に急接近している。ムハンマド皇太子は先月下旬に中国を訪問したほか、同国企業などは中国企業と計35件の契約を結んだ。また、サウジの最大国営企業であるサウジアラムコは中国の遼寧省などで日産量30万バレルの製油所の共同整備で合意。投資額は約100億米ドル(約1兆1100億円)になる見通しだ。

世界最大の原油消費国である中国との急接近について、サウジが安定的な原油輸出を狙っているとみられている。サウジが率いる石油輸出国機構(OPEC)が減産を実施した後、米国が原油生産を増加させ続けているため、OPECの減産は原油価格の押し上げにつながらない。世界2位の産油国である同国にとって輸出拡大が不可欠だと指摘されている。

また、昨年10月に公表されたサウジの記者ジャマル・カショギ氏の殺害事件を受け、サウジが国際社会から「表現の自由や人権の無視など」と批判されてきた。中国との接近は国際社会からの孤立をある程度回避することができるといわれている。

さらに、中国政府が構想しているシルクロード経済圏「一帯一路」についても、アラブ圏への順調な進出を実現するため、サウジとの協力が重要なことだと強調されている。これによって、サウジの発言力も高まる見通しだ。


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