
時給1600円のアルバイトで週5日働くと年収はいくらになる?
時給1600円のアルバイトで1日8時間、週5日働く場合、1週間の収入は6万4000円です。
1年間を52週として計算すると、年収は約333万円になります。これは税金や社会保険料が引かれる前の金額です。
仮に、新卒正社員の月給が25万円で賞与がなければ、年収は300万円です。この場合、アルバイトのほうが年間で約33万円多く稼げる計算になります。
ただし、アルバイトで年収約333万円を稼ぐには、週40時間の勤務を1年間続ける必要があります。体調不良や勤務先の都合で働く時間が減れば、その分だけ収入も少なくなります。
一方で正社員は月給制が一般的で、毎月決まった給料を受け取りやすい特徴があります。賞与が支給されれば、年収がアルバイトを上回ることもあるでしょう。
正社員と正社員以外の平均年収には349万円の差がある
国税庁長官官房企画課が公表している「令和7年分民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は487万円でした。
雇用形態別では、正社員(正職員)が559万円、正社員(正職員)以外が210万円となっており、平均年収には349万円の差があります。
仮に、この平均年収が変わらないとすると、10年間の累計収入は正社員が5590万円、正社員以外が2100万円です。差額は3490万円になります。
さらに、20年間では6980万円、30年間では1億470万円もの差が生じる計算です。
ただし、この統計には幅広い年齢の人が含まれています。また、正社員以外にはアルバイトだけでなく、パートなども含まれます。
そのため、時給1600円でフルタイム勤務する人と正社員の年収に、必ず349万円の差が生まれるわけではありません。
それでも、長期的な収入を考えるうえで、雇用形態による平均年収の違いは重要な判断材料になるでしょう。
正社員には昇給や賞与など長期的な収入面のメリットがある
正社員として働くメリットのひとつは、経験や実績に応じて給料が増える可能性があることです。
例えば、新卒時の月給が25万円でも、昇給によって30万円になれば、年間の基本給は300万円から360万円に増えます。さらに、賞与が年間60万円支給されれば、年収は420万円です。
一方、時給1600円のアルバイトが年収420万円を得るには、年間2625時間、週平均で約50.5時間働く必要があります。通常のフルタイム勤務よりも長時間働かなければなりません。
また、正社員には退職金や住宅手当などが用意されている会社もあります。こうした制度を利用できれば、給料以外にも経済的なメリットが生まれます。
ただし、正社員なら必ず昇給や賞与があるわけではありません。アルバイトでも条件を満たせば社会保険に加入でき、有給休暇も取得できます。
そのため、実際の待遇は勤務先ごとに確認することが大切です。
目先の時給だけでなく将来の収入も考えて働き方を選ぼう
時給1600円のアルバイトは、週5日、1日8時間働けば年収約333万円になる計算です。新卒正社員の給料を上回る場合もあるため、息子さんの考えにも一定の根拠があります。
しかし、国税庁の統計では、正社員と正社員以外の平均年収に349万円の差があります。長期的には、昇給や賞与などによって収入差が広がる可能性もあるでしょう。
親としては、正社員になるよう一方的に勧めるのではなく、具体的な数字を示しながら話し合うことが大切です。希望する会社の初任給だけでなく、賞与や昇給制度、退職金の有無なども一緒に調べてみるとよいでしょう。
本人の希望を尊重しつつ、10年後や20年後の収入も見据えて働き方を選ぶことが、将来の安心につながります。
出典
国税庁長官官房企画課 令和7年分民間給与実態統計調査 -調査結果報告- II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与(14ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
