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夫が“退職金”で「800万円のBMW」を一括購入!「最後のぜいたくだ」と言いますが“65歳男性の平均余命”は19年…車は普通「約10年で乗り換え」ですし“元が取れない”ですよね? 購入時のポイントとは


夫が“退職金”で「800万円のBMW」を一括購入!「最後のぜいたくだ」と言いますが“65歳男性の平均余命”は19年…車は普通「約10年で乗り換え」ですし“元が取れない”ですよね? 購入時のポイントとは

65歳男性の平均余命は約19年、車は平均13年ほど使われている


厚生労働省の令和7年簡易生命表によると、65歳の男性の平均余命は19.68年です。平均どおりなら、84歳ごろまで生きる計算になります。

 

・65歳+19.68年=約84歳(平均余命から見た年齢の目安)

 

一方、自動車検査登録情報協会によると、令和7年3月末時点で、乗用車が初度登録から抹消されるまでの平均使用年数は13.35年でした。普通乗用車に限ると12.74年です。

 

今回のケースのように10年乗るなら、75歳で次の車をどうするかを考えることになります。平均余命まで車に乗り続けるなら、少なくとも1回は買い替えか手放す判断が必要です。平均使用年数の13年まで乗れば買い替えは1回で済むかもしれませんが、13年を超えると税金が上がる点に注意が必要です。

 


800万円の車を10年乗ると、1年あたり約87万円になる


今回のケースでは、800万円の車を10年乗る前提で、1年あたりの負担を車の代金と税金で計算します。

 

・800万円÷10年=80万円(車の代金の1年分)

 

税金は排気量と重さで決まります。東京都の税率表では、排気量3リットル超3.5リットル以下の自家用乗用車にかかる自動車税は年5万7000円です。自動車重量税は、自家用乗用車で0.5トンあたり年4100円のため、車両重量が1.5トン超2トン以下なら年1万6400円になります。






・4100円×4=1万6400円(自動車重量税の1年分)

・80万円+5万7000円+1万6400円=87万3400円(1年あたりの負担の目安)

・87万3400円×10年=873万4000円(10年間の合計)




これに保険料、車検の整備費、ガソリン代、駐車場代などが加わります。10年後の売却額は車種や状態で大きく変わるため、ここでは見込んでいません。売却できた分だけ負担は減ると考えるとよいでしょう。

 


300万円の車と比べると、10年で約520万円の差になる


比較のため、300万円の車を同じ10年乗る場合を計算します。排気量は1.5リットル超2リットル以下で自動車税は年3万6000円、車両重量は1トン超1.5トン以下で自動車重量税は年1万2300円という前提です。






・300万円÷10年=30万円(車の代金の1年分)

・30万円+3万6000円+1万2300円=34万8300円(1年あたりの負担の目安)

・87万3400円-34万8300円=52万5100円(1年あたりの差)

・52万5100円×10年=525万1000円(10年間の差)




差額の525万円は、年金で暮らす10年間の生活費に回せるお金でもあります。元が取れるかどうかは、売却額ではなく、この差額を払っても暮らしが回るかで判断するのが現実的でしょう。

 


まとめ


今回のケースでは、65歳の夫が退職金で800万円の車を一括購入しました。65歳男性の平均余命は19.68年で、乗用車の平均使用年数は13.35年のため、10年乗れば75歳で買い替えか手放す判断が1回は必要になります。

 

800万円の車は、代金と税金だけで1年あたり約87万円、10年で約873万円かかり、300万円の車との差は10年で約525万円です。売却額で元を取るのではなく、この差額を老後の家計から出せるかを夫婦で確かめておくとよいでしょう。

 


出典


厚生労働省 令和7年簡易生命表の概況 主な年齢の平均余命

一般財団法人自動車検査登録情報協会 平均使用年数(令和7年3月末)

東京都主税局 自動車税

 

執筆者 : 高橋祐太

2級ファイナンシャルプランナー技能士


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