ams、スマートヘルスおよびウェアラブルデバイス向け血圧およびバイタルサイン用センサのリファレンスデザインを発表

ams（日本法人：amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー　岩本桂一）は本日、AS7024をベースにした、初の統合型バイタルサイン用センサのリファレンスデザインの提供開始を発表しました。本ソリューションは、毎日24時間、カフなしで高精度かつスピーディな血圧測定を可能にします。

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AS7024をベースにした新たなバイタルサイン用センサリファレンスデザインには、AS7024を含むハードウェアコンポーネントがすべて統合されており、血圧測定、心拍数測定（HRM）、心拍変動（HRV）、および心電図（ECG）に必要なソフトウェアが包含されています。センサICであるAS7024では、3つのLEDと光ダイオード、HRM用の光学フロントエンドおよびシーケンサ、ECG用のアナログフロントエンドが、6.1mm×2.7mmの薄型パッケージで提供されます。また本リファレンスデザインでは、迷走神経トーンおよび動脈弾性の計画的な測定ができるほか、外部センサへのインターフェース経由で皮膚温度および皮膚抵抗も測定可能です。

フォームファクターの小さいAS7024は、フットプリントが限られるフィットネスバンドやスマートウォッチ、スポーツウォッチおよびスマートパッチなどに最適なデバイスで、バイタルサイン・モニタリングの可能性を車載向けまたは個人向け健康管理モニタリングなど、幅広いフォームファクターやエンドマーケットにまで拡大するものです。

AS7024のHRMオペレーションは、脈拍に合わせて血管が拡張／収縮することによって変化する光をサンプリングすることで脈拍数を測定する技術として実証された光電式容積脈波記録法（PPG）をベースにしています。心電図は、心臓の洞房結節で発生する電気的パルスを測定する標準的なメソッドです。

AS7024のリファレンスデザインには、パートナー企業との協力により開発されたプロプライエタリ・ソフトウェアが搭載されており、同期したHRMおよびECG測定を分析して血圧を算出します。AS7024による血圧測定の精度は、オーストリアのグラーツ医科大学がカフレスウェアラブルデバイス対象のIEEE基準に従って実施した臨床試験で立証されています。

このリファレンスデザインによって得られた結果について、サージカルグレードのカフあり血圧測定機器による基準測定と比較しました。18～65才の被験者100人以上で測定した総数1,000件以上の測定結果で、AS7024のリファレンス設計は最大血圧（収縮期血圧）で±7.5mmHg未満、最小血圧（拡張期血圧）で±5.5mmHg未満の精度を実現することが立証されました。

ams、カラー＆スペクトル検出担当エグゼクティブバイスプレジデント、トーマス・リーナー（Thomas Riener）のコメント
「血圧測定アルゴリズムを搭載したAS7024のリファレンスデザインは、健康管理モニタリング技術分野における突破口となります。AS7024を使ったスマートウェアラブルデバイスなら、いろいろな使用例にも十分信頼できる精度の高い血圧測定が、毎日24時間可能になります。AS7024搭載デバイスは、ユーザエクスペリエンスを劇的に向上させると共に、通常のカフありタイプの測定による不便さや不快感からユーザを解放し、継続的な血圧測定や心拍数、心臓の働きなどの健康管理モニタリング機能を実生活の中で提供できます」

バイタルサイン用センサAS7024は現在、量産中です。価格につきましては、当社代理店までお問い合わせください。

本リファレンスデザインおよびAS7024の評価ボードは、amsまたは正規販売代理店にリクエストすることにより入手可能です。これには、amsのコネクティビティ用Simblee Bluetooth（R）ワイヤレスモジュール、ワイヤレス充電機能に加え、心拍数と血圧、迷走神経トーンおよび動脈弾性の測定結果を表示するスマートフォンアプリが含まれます。

AS7024に関するより詳しい技術情報およびサンプル請求については、こちらのサイトをご覧ください。www.ams.com/AS7024.