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3Dインベストメント、サッポロの株主に対し、ポール・ブロフ氏の選任に「賛成」、種橋牧夫氏の再任に「反対」の議決権行使を呼びかけ


3D Investment Partners Pte. Ltd.は、サッポロホールディングス株式会社の株主に対し、2025年3月28日に開催される第101回定時株主総会での投票を促す公開書簡を発表しました。同社は、ポール・ブロフ氏の取締役選任に賛成し、現任社外取締役である種橋牧夫氏の再任に反対するよう呼びかけています。ブロフ氏はM&Aや資本配分の専門家で、サッポロのガバナンス改善に寄与するとされています。一方、種橋氏の監督機能や独立性に問題があるとされ、反対が推奨されています。ISSやグラス・ルイスといったプロキシ・アドバイザリー会社も同様の意見を表明しています。


サッポロにおいては、今後、極めて重要な意思決定を迫られることから、サッポロのガバナンス上の欠陥と資本規律の欠如を是正する必要性を再度強調


主要な独立系プロキシ・アドバイザリー会社であるISSおよびグラス・ルイスはいずれも、ブロフ氏がサッポロの取締役会および監査等委員会に必要な専門性と独立性をもたらすと評価し、取締役選任に賛成を推奨


株主の皆様におかれましては、3月27日(木)午後5時30分の期限までに、ブロフ氏の取締役選任(議案第4号および第5号)に「賛成」、現任社外取締役である種橋氏の取締役再任(議案第2号の候補者番号6)に「反対」の議決権を行使いただけますようお願い申し上げます

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --3D OPPORTUNITY MASTER FUNDの資産運用会社である3D Investment Partners Pte. Ltd.(以下、3D Investment Partners Pte. Ltd.および3D OPPORTUNITY MASTER FUNDのいずれか又は両社を総称して「3D」又は「当社」)は、本日、サッポロホールディングス株式会社(2501.T、以下「サッポロ」)の株主の皆様に対し、2025年3月28日(金)に開催予定の第101回定時株主総会(以下「本株主総会」)において、ポール・ブロフ氏(以下「ブロフ氏」)の(監査等委員である)取締役としての選任に「賛成」し、現任社外取締役である種橋牧夫氏の再任に「反対」するよう、呼びかける公開書簡を発表いたしました。




以下全文:


2025年3月24日


サッポロホールディングス株式会社株主の皆様、


サッポロは、今、その将来を不可逆的に決定付ける極めて重要な局面にあります。サッポロは、過去約20年間、繰り返される売上および利益目標の未達成、大型M&Aにおける数百億円規模の減損処理、業界最低水準の利益率や自己資本利益率(ROE)といったアンダーマネジメントに苦しんできました。そのような中、サッポロは、アンダーマネジメントの状態から脱却すべく、同社の中長期的な企業価値に不可逆的な影響を及ぼす一連の重要な意思決定を行おうとしています。


サッポロは、現在、保有する不動産資産の大部分の切り離しを進めています。当社は、その切り離しによって得られる対価が、少なくとも、同社の現在の時価総額の70%を超える規模に達すると見込んでいます。同社は、この資金の相当部分を、同社のコア事業である酒類事業の強化を目的とした、大型M&Aを含む成長投資に再配分する意向を示しています。しかしながら、サッポロが過去に実行してきた主要な海外ビール会社の買収は、いずれも大幅な減損損失を生じさせ、累計で約400億円以上にものぼる企業価値の毀損をもたらしてきました。


サッポロの取締役会には、独立性・専門性・資本規律が不足しています


当社は、サッポロの取締役会の監督機能および資本配分における規律が強化されない限り、サッポロが過去の過ちを繰り返し、不動産資産の切り離し対価の最大化と売却資金の再配分に失敗して企業価値を不可逆的に毀損する可能性が高いと強く懸念しています。


現在の取締役会は、不動産の最大価値での売却、並びにその資金を最適に再投資するという極めて重要な判断を下すうえで必要とされる、独立性、専門性、資本規律を決定的に欠いていると当社は認識しています。特に、監査等委員会の体制には重大な問題があります。現委員長は、過去に多額の減損損失をもたらして失敗した買収に関与していたサッポロビール株式会社の元執行取締役であり、財務・会計の素養が不足しているほか、不動産や資産売却に関する経験を持たず、資本配分の監督経験もありません。他の監査等委員会メンバーについても、企業価値に直接影響を与える全体的な事業・業務監査を遂行するための十分な専門性を有していません。


ポール・ブロフ氏は、取締役候補者として十分な独立性と専門性を有します


当社は、取締役会の独立性および監督機能を強化するため、ポール・ブロフ氏を(監査等委員である)取締役として選任することを提案しています。ブロフ氏が優れた候補者であると確信する理由は以下の通りです。



  • ブロフ氏は、M&A、資本配分、株主との対話、コーポレート・ガバナンスに精通しています。ブロフ氏は、アドバイザーおよび取締役として、数多くの企業再編、戦略的レビュー、資産売却、買収、非公開化、不動産事業に関与してきました。こうした分野において、同氏はサッポロの現取締役を上回る経験を有しています。


  • ブロフ氏は、東芝の戦略的レビュー、Noble Group Holdingsの再建、アジアにおける不動産開発および取引を専門とするGuoco Groupにおける事業運営など、複雑で、注目度が高く、かつ取扱いに注意を要する案件において、他の取締役と協調しながら実務を遂行してきた実績があります。


  • ブロフ氏は、サッポロとの間にいかなる取引関係もなく、東京証券取引所およびサッポロの定める独立性基準を満たしています。


ISSおよびグラス・ルイスはいずれも、取締役会の見直しが必要であるとの見解で一致しています


大手独立系プロキシ・アドバイザリー会社であるInstitutional Shareholder Services(以下「ISS」)およびGlass, Lewis &Co.(以下「グラス・ルイス」)はいずれも、サッポロの取締役会に変革が必要であると判断し、ブロフ氏の(監査等委員である)取締役としての選任に賛成票を投ずるよう推奨しています。



  • ISSの見解:「資本配分の実績が乏しく、不動産売却による資金の大部分を業績不振の酒類事業に再配分しようとしていることに加え、取締役会の監督機能が不十分である」ことを指摘し、「取締役会の刷新が必要」と結論付けた上で、ブロフ氏については「必要な戦略的レビューや事業再編、上場企業の取締役会における経験をもたらし」、サッポロに必要な改革をもたらす適任者であると評価しました。


  • グラス・ルイスの見解:「[サッポロの]業績や戦略的実行力、特に重要なM&Aおよび資本配分施策に関する確かな懸念、並びに継続的なガバナンス上の数多くの懸念」が存在し、これらが「投資家が[3Dの]提案を支持する説得力ある理由になる」と結論付け、ブロフ氏について、「独立した候補者であり、適切な専門性を有し」、「[サッポロの]取締役会にとって強力で明らかにリスクの低い人材補充になる」と評価しました。


ISSおよびグラス・ルイスは種橋牧夫氏の取締役としての適任性について懸念を示しています


また、ISSとグラス・ルイスはいずれも、種橋牧夫氏の執行からの実質的な独立性を問題視し、その取締役としての適任性について疑義を呈しています。



  • ISSの見解:「彼とサッポロとの過去の関係に加え、取締役会の監督機能への疑義や、未解決の不動産についての検討の進捗状況に関する不透明性を踏まえると、彼はこれまで効果的な発言力を持っていたとは言えず、今後必要な改革を推進する上で株主が信頼できる代表者とは考えにくい」と評価して、種橋牧夫氏の再任に反対するように推奨しています。


  • グラス・ルイスの見解:「同氏はサッポロが従来から維持してきた持ち合い関係の延長線上にあり」、「明確な独立性を[備えた監督を提供する上で適任であるか疑問がある」と評価しました。


株主の皆様へ


当社は、サッポロの最大株主として、取締役会の監督機能を強化し、企業価値を向上させるという目標の下、過去約3年間にわたり、取締役会および経営陣との建設的な対話を継続してきました。この取り組みにより、株主の皆様にとって有益な一定の前進も実現されてきたと認識しています。


しかし、課題は未だ山積みとなっています。現在進行中の不動産資産の切り離しや、今後控える資金の再配分に関して、サッポロの取締役会は、企業価値に対して不可逆的な影響を及ぼしかねない極めて重大な意思決定を行おうとしています。この重要な局面において、監査等委員会および取締役会の構成を強化し、企業価値最大化に資する意思決定がなされるよう体制を整えるべき時が来ています。


株主の皆様には、2025年3月28日開催予定の第101回定時株主総会において、下記の通りご議決くださいますようお願い申し上げます。



  • 議案第4号および第5号:ポール・ブロフ氏の(監査等委員である)取締役選任に「賛成」


  • 議案第2号-6:種橋牧夫氏の取締役再任に「反対」


郵送による議決権の行使・インターネットによる議決権の行使は、いずれの場合も、2025年3月27日(木)午後5時30分までに到着または登録される必要があります。


ご支援に心より感謝申し上げます。


敬具

3D Investment Partners Pte. Ltd.


注: 「」箇所は、ISSおよびグラス・ルイスの報告書からの引用を3Dにて直訳したものです。注記にて、各箇所に対応する原文を記載しています。[]箇所は、より明確にするために3Dによって追加されています。これらの引用についてのISSおよびグラス・ルイスからの許可は、明示的に求められておらず、また得てもおりません。


3D Investment Partners Pte. Ltd. について


当社は、2015年に設立された、シンガポールを拠点に日本特化型のバリュー投資を行う独立系資産運用会社です。複利的な資本成長を通じた中長期的な価値創造を投資哲学とし、長期的なリターンの達成という共通の目的を共有する経営者とのパートナーシップを重視しております。


免責事項


本プレスリリースは、情報提供のみを目的としたものであり、いかなる証券又は投資商品についても、その購入又は販売を勧誘するものではなく、専門的助言もしくは投資助言ではありません。また、本プレスリリースは、目的のいかんを問わず、いかなる人もこれに依拠することはできず、投資、財務、法律、税務その他のいかなる助言とも解されるべきではありません。


3D Investment Partners Pte. Ltd.及びその関連会社並びにそれらの関係者(以下「3DIP」)は、昨今のサッポロの株価はその本源的価値を反映していないと考えています。3DIPは、購入時点において、サッポロの有価証券は過小評価されており、魅力的な投資機会を提供しているという独自の考えの下、これらの実質的所有権及び/又は経済的利益を購入しており、また、将来においても実質的所有権を有し、又は経済的利益を有する可能性があります。3DIPは、サッポロに対する投資について、継続的に再検討を加える予定であり、様々な要因– 例えば、サッポロの財政状態及び戦略的方向性、サッポロとの協議の結果、全体的な市場環境、3DIPが利用可能なその他の投資機会、サッポロの有価証券の購入又は売却を3DIPの希望する価格で実行しえる可能性等 - に応じて、いつでも(公開市場又は非公開の取引を通じて)、関係法令で許容される方法を限度として、自由に、売却し、購入し、カバーし、ヘッジし、又は投資(サッポロの有価証券への投資を含みます)の形態や実態にかかるその他の変更を実施する可能性があります。また、3DIPは、そのような変更等を他者に通知する義務の存在を明示的に否定します。


3DIPは、本プレスリリースに記載されている情報の正確性、完全性又は信頼性に関して、明示黙示を問わずいかなる表明又は保証も行いません。また本プレスリリースに記載されている情報は、本プレスリリースにおいて言及されている証券、市場又は進展についての完全な記述又は概要であることを意図していません。3DIPは、本プレスリリースもしくは本プレスリリースの内容の全部もしくは一部を使用もしくは依拠したことにより、又は本プレスリリースに関してその他の理由により生じた、いかなる者のいかなる損失についても、全ての責任又は債務を、明示的に否定します。3DIPは、本プレスリリースの内容について更新若しくは追加情報を提供する義務、又は本プレスリリースに含まれる情報の不正確性を修正する義務を負わないことをここに明示します。


3DIPは、本プレスリリースを通じて行う、自らの評価、推定及び意見の表明、その他株主との対話を理由として、日本の金融商品取引法に定める共同保有者もしくは外国為替及び外国貿易法に定める密接関係者として取り扱われる意図又は合意、及び、他の株主が保有する議決権の行使につき、3DIP又は第三者に代理行使させることの許可又は株主を代理する権限を受任する意思がなく、かかる議決権を代理させることを勧誘、奨励、誘導又は要求する意思もないことをここに明示します。


3DIPは、サッポロ及びサッポロのグループ会社の事業や資産を第三者に譲渡又は廃止することについて、3DIPが、自ら又は他の貴社の株主を通じて、貴社の株主総会で提案することを意図するものではありません。また、3DIPは、サッポロ及びサッポロのグループ会社の事業の継続的かつ安定的な実施を困難にする行為を行うことを目的とする意思を有していません。


本プレスリリースでは、ニュース報道又はその他の公開されている第三者情報源(以下「第三者資料」)からの引用が含まれ得ます。これらの第三者資料の引用の許可は、求められておらず、取得されていないことがあります。なお、第三者資料の内容については、3DIPが独自に検証を行ったものではなく、必ずしも3DIPの見解を示すものではありません。第三者資料の著者及び/又は発行者は、3DIPとは独立しており、異なる見解を持つ可能性があります。本プレスリリースにおいて第三者資料を引用することは、3DIPが第三者資料の内容の一部について支持若しくは同意すること、又は第三者資料の著者若しくは発行者が、関連する事項に関して3DIPが表明した見解を支持若しくは同意することを意味するものではありません。第三者資料は、記載された問題に関して他の第三者により表明された関連するニュース報道又は見解の全てでもありません。


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