マルチプライ・グループは、テンダムをグループの基幹事業として新たに小売・アパレル事業部門を設立し、消費者重視の業界におけるグループの存在感を拡大
テンダムは、市場シェアでスペインで第2位、ヨーロッパで有数のオムニチャネル アパレル グループの1社で、スペイン、ポルトガル、フランス、アラブ首長国連邦、ラテンアメリカを含む80以上の市場で1800の販売拠点を運営し、Women'secret、Springfield、Cortefielなどのブランドを展開中
テンダムの過半数株式取得はマルチプライ・グループによる垂直型構築投資活動における最新の動きで、同社は最近、約10億ディルハムを投じてバックライト・メディア、エクセレンス・プレミア・インベストメント、ザ・グルーミング・カンパニー・ホールティングを買収済み
アラブ首長国連邦アブダビ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --アブダビを拠点とし、モビリティ、メディア・通信、エネルギー・ユーティリティ、美容・ウェルネスの4つの分野で世界の事業に投資し、それらを運営する投資持株会社マルチプライ・グループ（ADX：MULTIPLY）は、すべての規制当局が承認することを条件に、増資による投資によりカステラノ・インベストメンツ（以下「カステラノ」）（テンダム・ブランドおよびその他の関連会社の親会社）の支配株67.91%を確保することに合意しました。これにより、ラーノ・ホールティングスおよびアーケディアン・インベストメンツとともにカステラノの筆頭株主となります。両者はそれぞれCVCファンズおよびPAIパートナーズの企業投資会社であり、引き続きカステラノの少数株主となります。
テンダムは、市場シェアでスペイン第2位のアパレルグループで、ヨーロッパで有数のオムニチャネル アパレル グループの1つです。 マルチプライ・グループは、テンダムの次の成長を主導し、グループのオムニチャネル エコシステムのさらなる国際展開と発展を目指します。この取引は関係規制当局の承認が条件となります。
この投資により、マルチプライ・グループは小売およびアパレル部門での存在感を確立し、テンダムは新分野の基幹事業としての役割を果たします。この取引は、マルチプライ・グループにとってヨーロッパへの最初の大規模投資となり、地理的にも大きな成長であるとともに、消費者中心のビジネスにおける同社の存在感をさらに拡大するものとなります。
2020年以降、テンダムは四半期ベースで一貫した成長を遂げ、主要市場でのビジネスモデルを強化し、国際的展開を拡大してきました。2025年1月末時点では、テンダムの過去12か月間（LTM）の総売上高は約14億ユーロ、IFRS-16適用後のEBITDAは3億4100万ユーロとなっています。
マルチプライ・グループのCEO兼マネージング・ディレクターのサミア・ブアッザは、「テンダム株の過半数を取得することで、マルチプライ・グループの3つの戦略目標が達成されます。つまり、まずEBITDAの2桁成長を実現するための取り組みを推進できます。次に、当社がターゲットとしており、大きな成長の可能性があると考えている小売・アパレル部門への参入を果たします。そして最後に、これは当社の世界的拡大に向けた取り組みにおける具体的な一歩となり、今後数年間にわたりグループが国際的なポートフォリオを構築し続けるための戦略的な位置付けとなります」と述べています。
テンダムは、オムニチャネル アパレル小売分野の先駆者となり、4大陸の約80か国に1800を超える販売拠点を展開しています。同社は、主に高級マスマーケットセグメントに位置する12の自社ブランド（Women’secret、Springfield、Cortefiel、Pedro del Hierro、Hoss Intropia、Slowlove、High Spirits、Dash and Stars、OOTO、HI&BYE、Milano、子供服のSpringfield Kids）を擁し、さらに約200のサードパーティブランド、定評のあるロイヤルティクラブ、市場をリードする技術力、1800を超える販売拠点（直営店、コーナー、フランチャイズを含む）ならびにオンラインショップの広範なネットワークを擁しています。
戦略的な観点から見ると、今回の買収は、マルチプライ・グループにとって、テンダムのブランド プラットフォームと強力な実績を基盤として、1.3兆ユーロ規模の世界アパレル小売市場へのアクセスを獲得し、将来の成長を推進するうえで重要な機会となります。
今回の動きは、マルチプライ・グループによる最近の一連の買収と垂直型構築活動に続くもので、同社はエクセレンス・プレミア・インベストメント、メディア247、バックライト・メディア、ザ・グルーミング・カンパニー・ホールティングの経営権を取得し、2024年の効率化目標を予想を上回る結果で達成しました。
テンダムの会長兼CEOであるジャウマ・ミケル氏は「当社は、テンダム 5.0戦略を導入して以来、比類のない独自のオムニチャネル エコシステムを基盤として、並外れた発展を遂げてきました。マルチプライ・グループによる投資はこの戦略を裏付けるものであり、これにより当社が成長を加速させる能力がさらに増強されます。同様に、CVCファンドとPAIは、ラーノとアーケディアンを通じて継続的に当社に対する強力で深い理解を示していただいており、当社のすべての投資家は、献身的な経営陣と協力し、継続的な成長と成功のために最大限のサポートを提供していただいています」と述べています。
ラーノ・ホールティングスのディレクターであるキャロライン・ジョージェン氏は、「マルチプライ・グループと提携し、この新たな成長段階でテンダムを引き続きサポートできることを非常に嬉しく思います。独自のブランド エコシステムを構築し、市場を大きく上回る発展を遂げたテンダムの経営陣に、当社は深く感謝しており、テンダムの今後の成長の見通しと継続的投資を楽しみにしています」と述べています。
PAIのフラッグシップファンドのパートナー兼スペイン責任者であるローラ・ムリーズ氏は、「2017年の投資以来、テンダムとのパートナーシップは、優れたチームによって推進される優れた変革の旅となりました。現在、テンダムは2400万人の顧客へのアクセスと、一貫して市場を上回る成長、業界をリードする高収益のオムニチャネル企業です。当社は、この新たな戦略を国際的にさらに発展させるべく、テンダムを引き続きを支援できることを大変嬉しく思っています」と述べています。
マルチプライ・グループは、今回の取引に関してグリーンヒル（みずほの関連会社）、ホーガン・ロヴェルズ、さらにKPMGから助言を受けました。カステラーノとその現在の株主はウリア・メネンデスの助言を受けました。ラモン・ヘルモシラ・アボガドスおよびレイサム・アンド・ワトキンスもこの取引の法律顧問を務めました。
マルチプライ・グループは、2024年に主要指標全体にわたり優れた業績を達成し、これは、モビリティ、メディア、美容の各分野における市場をリードする地位によって強化されました。グループの売上高は前年比56%増の20億ディルハムを超え、すべての分野での2桁の有機的成長により、グループEBITDAは15%増の19億ディルハムに達しました。
*配信元：AETOSWire
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