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【七十七銀行】小林快選手会長「本当の仲の良さではない」常勝軍団へ「悪いことは悪いと言える環境を」


七十七銀行野球部は、昨季の悔しさを糧に、更なる高みを目指しています。今年度からリーダーシップを取る小林快投手と長嶋亮磨主将がチームの一致団結に力を注いでいます。昨季は全国大会にあと一歩及ばず、対戦相手との「一体感」の差を痛感しました。選手間の信頼関係を深め、厳しい場面でも強さを発揮できることを目標としています。新加入の若い選手たちも加わり、技術面において大きな差がない中、この新しいチームとして団結力を高め、常勝するチームへと成長することを目指しています。監督や選手たちは、選手間でのコミュニケーションや日常生活における責任感を重視し、チームの一体感の向上に取り組んでいます。

今季のチームをけん引する七十七銀行の小林選手会長(左)と長嶋主将(撮影・木村有優)

昨季届かなかった全国の舞台へ-。七十七銀行(宮城)が悔しさを糧に過去最高の全国4強を超える。今季から選手会長に小林快投手(27=仙台大)、主将に長嶋亮磨外野手(27=神奈川工科大)が就任した。大きな課題である「チーム力」を磨いて、常勝軍団を築く。さらに、ルーキーもチームに合流。沖政宗投手(立教大)、篠塚太稀投手(仙台大)、後藤佑輔投手(東北工大)、石井寛人内野手(東北福祉大=いずれも22)ら新戦力4選手も加えて挑む。【取材・構成=木村有優】

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あと1勝に昨季は苦しんだ。6月の都市対抗東北大会で14年ぶりに第1代表決定戦へ進むも、JR東日本東北(宮城)に惜敗。第2代表決定戦でも日本製紙石巻(宮城)に1点差で競り負けた。さらに、9月の日本選手権東北大会決勝でも、再び日本製紙石巻に敗れた。喜びを爆発させる相手選手たちをベンチからただぼうぜんと見つめていた。

決定的な違いは一体感だった。杉森監督も「うちの仲の良さはうわべというか、本当の仲の良さではないです。必要な声掛けなど勝っている場面はできても、本性がでる劣勢の時にはできなくて。普段から声掛けをして、厳しいことも言い合える仲であれば、プレッシャーがかかった試合でも一体感を持って戦えるし、普段通りの強さが出せると思います」。技術に関しては大きな差はない。全国へ駒を進めたチームとの大きな差はチーム力にあった。

その差を埋めるために長嶋と小林が選ばれた。「主将は自分しかいない」。指揮官から主将に指名された長嶋に迷いはなかった。昨季はJR東日本東北の補強選手として都市対抗に出場し、準優勝を経験。強いチームを肌で感じた。一番の違いは意識の高さだった。「上の人が見ているから練習する、声を出すとか、そういう意味のないことはしてほしくなくて。自分に必要なことを考えて行動できる意識の高い集団になってほしいです」と口にした。

グラウンド外の管理を行う選手会長には、選手間投票で小林に決まった。「選手からの何かのメッセージではないかと思っているので、この1票を無駄にしない働きをしたいです」と責任を果たす。「勝つための集団であるために、言いたくなくても言うべき時がくると思うので、上下関係なく、悪いことは悪いと言える環境をつくりたい」。今年は食事会やイベントも行う予定で、工夫を凝らした取り組みでグラウンド外の面からも常勝軍団をつくっていく。

ただ笑いあえる関係が仲の良さではない。年齢関係なく、時には厳しく言い合い、それを受け入れる信頼関係を構築できるかがチーム成熟のカギだ。チームは今、あと1勝が遠かった昨季から、「常勝軍団」へと進化している途中だ。

◆七十七銀行野球部 1981年(昭56)創部。運営母体は宮城県仙台市に本店を置く地方銀行。出身プロ野球選手は小林敦(元ロッテ)、相原和友(元楽天)。01年に日本選手権大会、03年に都市対抗野球大会に初出場(いずれも初戦敗退)。出場回数は都市対抗野球大会14度、日本選手権大会9度。最高成績は04年都市対抗野球大会ベスト4。杉森智幸監督。

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