Evolitoの航空宇宙用電気モーター「D250」が、フライング・ホエールズの飛行船「LCA60T」に動力を供給
2028年に運用開始予定
英国ビスター--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） --Evolito Limitedは、大型飛行船開発のパイオニアであるフライング・ホエールズとの提携を発表しました。このパートナーシップは現実の課題に対する革新的なソリューションとカーボンフットプリントの削減を実証するものであり、持続可能な貨物航空における重要なマイルストーンとなります。
Evolitoは、2027年に試験飛行を開始予定の飛行船「LCA60T」に、最先端の電気推進モーター「D250」を提供します。LCA60Tは全長200メートルを誇り、最大60トンもの非常に重い荷物を輸送するように設計されています。フライング・ホエールズの飛行船は、特にインフラが充分整備されていない地域で、重量貨物や特大貨物の輸送に対する独自のソリューションを提供すべく設計されています。Evolitoの先進モーターを活用することで、フライング・ホエールズは、より効率的で環境的に持続可能な輸送手段を生み出し、温室効果ガスの排出削減に貢献するとともに、より環境に配慮した物流を世界中に広めることを目指しています。
フライング・ホエールズが同社の飛行船にEvolitoのD250電気モーターを採用した理由は、その優れた出力密度とトルク密度のためです。それぞれの飛行船には32基のD250モーターが搭載されます。フライング・ホエールズが電気モーターのパートナーとしてEvolitoを選択したもう一つの大きな理由として、フライング・ホエールズの生産予測を満たす量の電気モーター供給を可能にする、Evolitoの生産規模を拡大する能力が挙げられます。
Evolitoの電気モーターは、クラス最小・最軽量です。D250は、業界をリードする18.5kW/kgの出力密度、ピーク出力240kW、重量13kgを誇ります。
2023年、Evolitoは英国民間航空局から設計組織承認を取得し、今年後半にPOAとISO9001を取得すべく取り組んでいます。これはフライング・ホエールズの認証に関するコストの削減に寄与するものです。
フライング・ホエールズの最高経営責任者（CEO）であるVincent Guibout氏は次のように述べています。「飛行船を設計する際、重量は非常に重要となります。Evolitoは一緒に仕事をしてきた3年間で、独自のアキシャルフラックス電気モーターからクラス最高の出力密度を実現する能力と、当社の予測の要件を満たすために生産を拡大する能力を実証してきました。私たちは、優れたエンジニアリングとイノベーションによって電気航空機を現実のものにするという情熱を共有しています。LCA60Tの初飛行、そしてその先の生産と商業運航に向けEvolitoと協力するのを楽しみにしています。」
Evolitoの最高経営責任者（CEO）兼共同創設者であるクリス・ハリス博士は次のように述べています。「フライング・ホエールズの飛行船「LCA60T」は、有害排出物の削減から重要なインフラの持続可能な提供まで、世界的な問題の解決に役立つことを実証する、すばらしい電気航空機です。Evolito独自のアキシャルフラックス技術は、新しいクラスの軽量、コンパクトかつ高性能の電気モーターを可能にし、多くの新しい航空機の設計、ミッション・プロファイル、ユースケースを開拓し、航空宇宙の電気推進における新たな基準を打ち立てるものです。」
Evolito
http://www.evolito.aero
Evolitoは、航空宇宙市場向けに世界をリードするアキシャルフラックス電気モーター、モーター制御、バッテリーシステムを提供することで、電気航空機を現実のものとしています。Evolitoの電気推進システムは、クラス最高の出力密度、トルク密度、エネルギー密度を提供し、eVTOL、都市航空交通、ヘリコプター、固定翼のアプリケーションでミッションクリティカルな代替技術よりも本質的に堅牢です。非公開企業の当社は、オックスフォードを拠点としています。Evolitoの投資企業には、B-FlexionやOxford Science Enterprises（OSE）などがあります。
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