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MediaTek T830を基盤とするクエクテル5Gモジュール「RG620T」が世界認証を取得し、FWA用途での導入促進の追い風に


セルビア、ベルグラード--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- IoTソリューションの世界的プロバイダー、クエクテル・ワイヤレス・ソリューションズは、5G新無線(NR)モジュールシリーズ「RG620T 」がFCC/IC/CE/RCM認証を取得したと発表しました。RG620Tシリーズは、MediaTek T830システム・オン・チップ(SoC)を基盤とする5G製品の中で、この4認証すべてを取得した最初のモジュールとなります。認証取得によって、顧客企業は、世界中で5G固定無線アクセス(FWA)デバイスを効率的にデプロイすることが可能になります。




RG620Tに搭載される最先端機能は、超高速5Gデータ通信、クアッドコアA55 CPU、最新Wi-Fi 7接続、アンテナ周波数帯域設計の一連のイノベーション、フラッシュメモリとQuecOpenなど広範囲にわたり、通常より性能と設計柔軟性の高さが求められるFWA市場で極めて魅力的なソリューションとなっています。


市販見本品として、北米市場向けにRG620T-NA、欧州中東アフリカ(EMEA)・アジア太平洋・ブラジル市場向けにRG620T-EUの2つのバリエーションが用意されます。


クエクテルのノーバート・ミューラー社長兼最高セキュリティ責任者(CSO)は、「当社はメディアテックの長期的戦略パートナーであり、5G、LTE、LPWA、GNSSなど複数の製品ラインで事業提携を拡大しています。当社の5G R16モジュールシリーズRG620Tは、MediaTek T830プラットフォームの強力性能を活用して世界認証の取得に成功し、今後、成長中の5G FWAをはじめとするさまざまな市場の新たな牽引役として、モバイルブロードバンド体験を一段と充実させていきます」 と述べています。


メディアテックのマーティン・リン無線通信事業部副ゼネラルマネジャー、「5Gは増加の一途を辿る常時接続製品に飛躍的進化をもたらしています。両社は共同で、住宅とビジネスのさらなるスマート化、産業版IoT、果ては自動車のインターネット(IoV)の実現に取り組んでいます。クエクテルは重要な長期パートナーであり、MediaTek T830を基盤とする同社のRG620Tは、幅広い用途と市場向けに常時接続5G FWA次世代を代表する製品の開発プラットフォームとして申し分ありません」と述べています。


ダウンロード速度最大7.01 Gbps


RG620Tモジュールは3GPP Release 16標準仕様に準拠し、最大300 MHzダウンリンク帯域幅、およびNR 4CA(4キャリアアグリゲーション)のFDDとTDDモードをサポートします。そのため、このモジュールを搭載する5Gデバイスは、7.01 Gbpsの最大ダウンロード速度を達成可能です。さらに、アップリンク帯域幅は最大200 MHzのアップリンクではNR 2CAをサポートするため、最大速度は2.5 Gbpsに達します。


RG620Tには帯域幅が大きくレイテンシが小さいという特長があるため、クロス・リアリティ(XR)やクラウドライブ配信を筆頭とする革新的な5Gのユースケースに特に適しています。帯域幅が大きいと高解像度のXRコンテンツをリアルタイムにワイヤレス送信でき、レイテンシが小さいとタイムラグによる画像の乱れが顕著に減少するため、ユーザーは没入型体験を楽しめます。


クエクテルRG620Tモジュールに埋め込まれるMediaTek T830プラットフォームはクアッドコアのCortex-A55 CPU(ベース周波数2.2 GHz)と統合します。また、メディアテックの5G UltraSave技術を採用するM80 5Gモデムを内蔵し、5Gのあらゆる接続状態で最適なエネルギー効率を保証します。このように強力な機能が揃っているため、RG620Tを使用する5GデバイスはCPUの残存性能を活用して処理効率を高めつつ、コストを削減できます。


SoCチップセットソリューションにはホストコントローラーが不要な点もRG620Tの重要な利点です。USBやPCIeインターフェイスのデバッグ作業による負担を軽減できるため、これらインターフェイスによってモジュールの高スループット率が制限されることはありません。


8RXで無線性能を向上


RG620Tは、メディアテックのネットワーク・プロセッシング・ユニット(NPU)、Wi-Fiオフロード・エンジン、メディアテックの5G UltraSave節電技術、Power Class 1.5(PC1.5)、PC2 High Powerユーザー端末(HPUE)など、ハードウエア面でも優れた機能を豊富に備え、一段の節電効果、スループットの改善に加え、各種5G端末用ネットワークサービスの安定化と高速化が期待できます。例えば、屋内・屋外CPE、自宅ゲートウェイ、企業ゲートウェイ、モバイルホットスポット、産業用ルーター、DTU、XR、4K/8K超高解像度ライブ配信といったサービスに役立ちます。


さらに、8RX(受信アンテナ)もサポートしており、ダウンリンク速度、スペクトル効率、受像画質が向上するため、複雑な屋内・屋外環境でも安定して5Gの超高速スピードが実現します。USXGMII、PCIe 4.0、PCIe 3.0、USB3.2など複数のインターフェイスに統合し、顧客が設計しやすくなっています。


Wi-Fi 7と柔軟に組み合わせ可能


RG620Tはセルラー通信以外に、複数のWi-Fi通信と組み合わせ可能です。5G CPE向けトライバンド/デュアルバンド4×4 Wi-Fi 7ソリューション、5Gモバイルホットスポット向けのデュアルバンド2×2 Wi-Fi 7はその代表例です。このように組み合わせに幅があるため、FWAターミナルでは5GとWi-Fi 7の両方を利用できます。顧客企業は4K/8K動画送信、VRやAR、クラウドゲーミング、リモートワーク、ビデオ会議、クラウドコンピューティングなど、今までと違う先進的な用途を模索できます。他のIoTデバイスとメッシュネットワークを簡単にセットアップしてシームレスなワイヤレス接続を可能にするEasyMesh™機能も搭載されています。WPA3 R3暗号化プロトコルをサポートし、IoTデバイスの安全性強化にも十分に対応可能です。


クエクテルでは顧客企業が独自に設計しやすいよう、多様な高性能5Gアンテナを用意し、ワイヤレス接続の質を大幅に向上しています。IoT開発企業はRG620T 5Gモジュールをクエクテル製アンテナや事前認証サービスとバンドルすることで、自社の5G IoT機器のコスト削減と市販化までの時間短縮を図ることができます。


クエクテルについて


クエクテルは、世界のスマート化推進に積極的に取り組み、IoTイノベーションを加速させています。世界的なIoTソリューションプロバイダーである当社は、顧客中心主義を企業理念の中核とし、手厚いサポートとサービスにも定評があります。拡大中のグローバルチームには5900人を超える専門家がおり、セルラーGNSSWi-FiとBluetoothモジュール、アンテナ、各種サービス、 IoT接続性といった各分野でイノベーションを先導しています。


世界各国に事業所を構え、サポートを提供している当社の国際的な経営陣は、IoTの推進とよりスマートな世界の構築に専心しています。


詳細は、www.quectel.comLinkedInFacebookTwitterをご覧ください。


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Phil Rawcliffe, Head of Communications

phil.rawcliffe@quectel.com

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