フォートレス経営陣とムバダラがフォートレス・インベスメント・グループを買収

フォートレスの経営陣が大口株主に

ニューヨーク、アラブ首長国連邦アブダビ--(BUSINESS WIRE)--（ビジネスワイヤ） -- フォートレス・インベストメント・グループ（「フォートレス」）、およびムバダラ・ディベロプメント・カンパニーが完全所有するアセット マネジメント子会社であるムバダラ・キャピタル（「ムバダラ・キャピタル」）は、2017年以来フォートレスの株主として現在ソフトバンク・グループ株式会社（「ソフトバンク」）が保有するフォートレス株の90.01%を取得する方向での最終合意に達したことを発表しました。契約内容は開示されておらず、慣習的な買収条件が適用され、規制当局による承認が必要になります。

諸手続きの完了の後、フォートレス経営陣は同社の30%の資本持分となることを見込んでおり、フォートレス経営陣は役員会メンバーの過半数を任命できる株式を取得することになります。ムバダラ・キャピタル（現在、プライベートエクイティファンドIIおよびIIIを通しフォートレスの株式の9.99%を保有）は一方、フォートレス株の70%を保有することになります。

クロージングの後、フォートレスは投資プロセスおよび意思決定、人事および運営における完全主権と共に、フォートレスブランド下で独立投資マネージャーとしての営業を続けていきます。フォートレスの共同最高経営責任者（CEO）にはドリュー・マクナイトおよびジョシュア・パックが、会長にはピート・ブリガーが任命されます。2019年以降フォートレスの役員を務めたムバダラ・キャピタルの最高経営責任者（CEO）兼マネージングディレクターであるハニ・バルホウシュは、役員の職を継続します。

ディーン・ダコリアスはマネージングパートナーの役職を継続し、トム・プリーが引き続きフォートレス・リアル・エステートのグローバル事業の最高経営責任者（CEO）の役割を担います。

この新たな共同所有スキームのもと、フォートレスは、特に公共および民間市場における信用および不動産などの代替投資分野での地位をさらに固めることで、株主に対し多大な価値を生み出していくことになります。こうした代替分野で同社は現在、1900を超す機関投資家および民間の顧客に代わり460億ドルを運用管理しています。フォートレスは、ムバダラ・キャピタルのグローバルネットワークと広範囲にわたる多様な資産のポートフォリオに加え、成長と拡大を支える独自の投資機会へのアクセスによるメリットを手にすることになります。

フォートレスのピート・ブリガー、ドリュー・マクナイト、ジョシュア・パックは共同で、「世界でも最高峰の洗練された投資家の1社であるムバダラと提携関係を深められたことを非常にうれしく思います。ムバダラとの契約は、当社そして当社社員、当社がサービスを提供するお客様にとって非常に価値のある長期的メリットをもたらすことになります。当社はムバダラと何年にもわたり密接に提携しており、その投資に対する洞察と規律には多大な敬意を持っています。ムバダラによる投資の拡大は当社が20年以上に渡り醸成してきたビジネスモデルと投資アプローチの是認であるととらえており、当社の経験と専門性により市場のダイナミクスをこれまでになく整合的にとらえられるとき、フォートレスの将来は非常に期待に満ちたものとなります」とのコメントを発表しています。

ムバダラ・キャピタルの最高経営責任者（CEO）兼マネージングディレクターのハニ・バルホウシュは、「フォートレスは世界をけん引する投資マネージャーで、その事業サイクルを通し投資家に対しリスク調整に対応した優れたリターンをもたらす実績が証明されています。過去20年に渡り、見事な事業ネットワークを構築し、抜きんでた信用およびアセット投資家としての地位を確立した一方、同時に多彩なアセットクラスに渡る投資戦略を構築してきました。当社はフォートレスの優れた経営陣との強固な関係性を持っており、ビジョンをしっかりとすり合わせることで今後の関係性を深め、投資家に対しより大きな価値をもたらしていけることを楽しみにしています」と述べています。

諸手続きは、規制当局の承認にもよるものの、2024年第1四半期に完了する予定です。

アルデア・パートナーズがムバダラのファイナンシャルアドバイザー、シャーマン アンド スターリングが同じく法務顧問を務めました。

ゴールドマン・サックスがフォートレスの諸手続きにおける上級経営陣へのファイナンシャルアドバイザー、カークランド・アンド・エリスが法務顧問を務めています。諸手続きでは、スキャデン・アープス・スレート・マー・アンド・フロムLLPがフォートレスを代理しました。

The Raine Group（レイン）がソフトバンクの専属ファイナンシャルアドバイザー、モリソン・フォースター法律事務所が同じく法務顧問を務めました。

フォートレス・インベストメント・グループについて

フォートレス・インベストメント・グループは、高度に多様化したグローバル規模の大手投資管理企業です。1998年に設立されたフォートレスは、2022年12月31日時点で458億ドルの運用資産を管理しており、信用管理および不動産からプライベートエクイティおよび普通株投資戦略にわたる世界中の機関投資家や個人投資家の顧客数は1900を超えます。

ムバダラ・キャピタルについて

ムバダラ・キャピタルはムバダラ・インベストメント・カンパニーのアセットマネジメントを担う子会社であり、アブダビに本社を置くグローバル債券投資家の大手企業です。独自のバランスシート投資の管理に加え、ムバダラ・キャピタルは独自のバランスシート、および4つのプライベートエクイティファンド、3つのアーリーステージベンチャーファンド、ブラジルで特殊な状況に着目した2つのファンドなど、機関投資家の代理となるサードパーティ資本ビークルに渡り、計200億ドルを運用しています。

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