OpenAirInterface(OAI)Software Allianceと了解覚書を締結
アジア太平洋で新たに2つのオープン試験統合センター(OTIC)が承認される
O-RANリリース3は新規・更新された58本の技術文書で機能を実装
2023年春季O-RANグローバル・プラグフェストが、アジア、欧州、北米の4会場で開催予定
対面会合がO-RAN技術グループの進捗を加速
独ボン--(BUSINESS WIRE)---- (ビジネスワイヤ)--オーラン・アライアンスとOpenAirInterfaceソフトウエア・アライアンス(OAI)が了解覚書(MoU)を締結
OAIとオーラン・アライアンスは、先ごろ締結した覚書で、オープンな無線アクセス・ネットワークの問題、オープンソース・ソフトウエアの開発、5Gのほか、O-RAN技術を実証するための次世代プラットフォームで協力することに同意しました。両組織は、共通の関心分野で情報共有を促進し、会合やワークショップを共同開催する可能性があります。
オーラン・アライアンス理事長でドイツテレコムのグループテクノロジー担当シニアバイスプレジデントのアレックス・ジンスン・チョイは、次のように述べています。「O-RANとOAIの素晴らしい協力を大変うれしく思います。このMoUにより、RAN向けオープンソース・ソフトウエア開発における我々の協力を強化できます。両組織間でより集中的な協力が可能になり、ソフトウエア開発を強化できるでしょう。」
OpenAirInterfaceソフトウエア・アライアンスのプレジデントのRaymond Knopp氏は、次のように語っています。「このMoU締結に大きな期待を感じています。これはOpenAirInterfaceソフトウエア・アライアンスの長年の目標でした。まず、OAIソフトウエアは、O-RANアーキテクチャーに準拠して、次世代セルラー無線技術を示す道を拓いています。次に、2つの組織はその価値提案において、非常に補完的です。将来、この協業を活用することが楽しみです。」
アジア太平洋で新たに2つのオープン試験統合センター(OTIC)が承認される
オーラン・アライアンスはritt7layersよるアジア太平洋OTICとシンガポールのアジア太平洋OTICが、オープン試験統合センターのコミュニティーに加わったことを発表します。これにより、欧州、米大陸、アジアに11の承認OTICが存在することになります。
OTICは、ベンダーに依存しないオープンで適格な、オーラン・アライアンスによって承認されたラボであり、O-RAN認証とバッジ・プログラムのアワードを発行しています。
OTICとオーラン・アライアンスの試験・統合に関する取り組みの詳細情報については、当組織のウェブサイトをご覧ください。
O-RANリリース3は新規・更新された58本の技術文書で機能を実装
O-RANリリース003には、RANスライシング機能とSMO機能の強化が含まれています。また、以下の新機能を導入しています。
RANインテリジェント・コントローラー(RIC)インターフェースおよびアプリ、O-Cloud、O2インターフェース向けのセキュリティー要件と対策
アプリケーション・ライフサイクル管理、ログ管理、サービス管理とオーケストレーション、共有O-RUの脅威とリスク分析のアウトプットを含むセキュリティー技術レポート
非Grid of Beams(GoB)ビームフォーミング方式向けのRIC対応マッシブMIMOの最適化
RAN Analytics Information Exposure(RAIE)のユースケースと、RANを意識した最適化機能を外部のサービスやアプリケーションに拡張するためのRICアーキテクチャーの強化
O-RANリリース003には、以下の新しい仕様書10本も含まれます。
ネットワーク省エネ・ユースケース技術レポート
デカップリングSMOアーキテクチャー技術レポート
R1サービスのアプリケーションプロトコル
Near-RT RIC向けO1インターフェース仕様
Near-RT RIC API仕様
エンタープライズ・マイクロセルの要件と参照設計仕様
アプリケーション・ライフサイクル管理のためのセキュリティー調査
セキュリティーログ管理に関する調査
サービス管理・オーケストレーション(SMO)のセキュリティー調査
共有O-RUのためのセキュリティー調査
新しくリリースされたO-RAN仕様の詳細については、オーラン・アライアンスのウェブ上の発表をお読みください。すべてのO-RAN仕様はウェブサイトからダウンロードできます。
2023年春季O-RANグローバル・プラグフェストが、アジア、欧州、北米のラボで開催予定
2023年に予定されている2回のO-RANグローバル・プラグフェストのうち、最初に開催されるものは以下の通りです。
韓国:KTが開催
台湾:Auray Technologyが開催
欧州:ドイツテレコム、EANTC、EURECOM、オレンジ、テレフォニカ、ボーダフォンが開催
米国:ニューハンプシャー大学インターオペラビリティー・ラボが開催
55社以上が参加する意向を表明しています。
予定されている活動には、相互運用性とE2Eの試験、無線インテリジェント・コントローラー(RIC)のユースケースの検証および実証、X-haulトランスポート、O-Cloud、QoS、セキュリティー試験などがあります。
対面会合がO-RAN技術グループの進捗を加速
パンデミックの規制が緩和される中、オーラン・アライアンスは技術グループの対面会合を再開し、仕様開発の進捗を大幅に加速させました。直近の対面会合は2023年2月にプラハで開催され、世界各地の115の企業と機関から430人以上の代表者が参加しました。O-RANは2023年に対面会合をあと2回、6月と10月に開催する計画です。
オーラン・アライアンスについて
オーラン・アライアンスは、無線アクセスネットワーク(RAN)分野における300を超える組織のモバイル通信事業者、ベンダー、研究・学術機関から成る世界規模のコミュニティーです。RANはあらゆるモバイルネットワークの必須要素となっており、オーラン・アライアンスの使命は当業界を作り替え、インテリジェンス性とオープン性を高め、仮想化を進め、真に相互運用可能なモバイルネットワークを実現することにあります。新しいO-RAN仕様により、ユーザー体験を改善するための革新が迅速化され、より競争力と活力のあるRANサプライヤーエコシステムが実現します。また同時にO-RANを基盤とするモバイルネットワークにより、モバイル通信事業者によるRANの導入と運用の効率が改善します。これを達成するため、オーラン・アライアンスは新たなRAN仕様を公表し、RAN向けオープンソフトウエアをリリースするとともに、会員組織によるこれらの導入のインテグレーション活動と試験を支えています。 詳細情報については、www.o-ran.orgをご覧ください。
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