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東芝:ワイヤーハーネスの削減に貢献するCXPI通信ドライバー/レシーバーICのサンプル提供開始について


川崎--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 東芝デバイス&ストレージ株式会社は、車載ボディー系アプリケーション向けに、車載通信プロトコル規格CXPI[注1]に準拠した物理層インターフェース対応のCXPI通信ドライバーレシーバーIC「TB9032FNG」のテストサンプル提供を今月から開始します。




近年の急速な自動車の電動化、車載システムの電装部品増加、複雑化にともない、ワイヤーハーネスの増加による車両重量増が課題になっています。この課題解決には、HMI[注2]のスイッチ、センサーなどから1対1で接続する従来のシステムから、多重伝送の車載通信技術によりワイヤーハーネスを削減するシステムへの変革が必要です。HMIにおいて既存のCAN[注3]はコスト面で、LIN[注4]は応答性で課題がありました。


CXPIは、CANよりも低コストながらLINでは実現できなかった応答性に優れた車載サブネットワークに適した日本発の車載通信プロトコルの国際標準規格です。新製品は、応用例として、モータードライバーとCXPI通信を組み合わせて、ドアロック、ドアミラー制御を行うなど、車載ボディー系アプリケーションのネットワークのインターフェースや、ゾーンECU[注5]のインターフェースとして好適です。


新製品は、外部端子によりコマンダーノードとレスポンダーノードの用途に切り替え可能で、いずれのノード用途としても使用できます。また、消費電流(スリープ) (IBAT_SLP)を標準5μA[注6]に抑え、待機時の低消費電流を実現しました。さらに、過熱検出、低電圧検出などの異常検出機能を搭載しています。

パッケージは、標準的なパッケージサイズのP-SOP8-0405-1.27-002 (6.0×4.9mm)を採用しています。

動作温度範囲を-40~125℃に拡張し、車載電子部品認定規格であるAEC-Q100(Grade1)に適合予定です。


当社は、本製品で培ったCXPI物理層の技術資産を活用することで、今後はCXPI物理層、CXPIコントローラー、プロトコル制御用ハードウエアを一体化したインターフェースICを順次開発していく予定です。


[注1] CXPI(Clock Extension Peripheral Interface) : LINを進化させた車載サブネットワーク用の日本で企画、開発された通信規格

[注2] HMI(Human Machine Interface) : 人と機械が相互にやり取りできる仕組み

[注3] CAN(Controller Area Network) : 主に自動車用の通信ネットワークとして用いられるシリアル通信規格

[注4] LIN(Local Interconnect Network) : CANと比較して、低コスト、低速の車載サブネットワーク用の通信規格

[注5] ECU(Electronic Control Unit) : 主に自動車に搭載される電子制御ユニット

[注6] 測定条件 : VVIO=4.5~5.5V、VBAT=7~18V、Ta=-40~125°C、NSLP=L、TXD=H、BUS=VBAT


応用機器


車載機器



  • ボディー系アプリケーション (ステアリングスイッチ、メータークラスタースイッチ、ライトスイッチ、ドアロック、ドアミラーなど)


  • ゾーンECU


新製品の主な特長



  • 車載通信プロトコル規格CXPIに準拠した物理層インターフェース


  • 車載ボディー系アプリケーションに適した高速応答性 (LINと比較した場合)


  • 外部端子によりコマンダーノードとレスポンダーノードの用途に切り替え可能


  • スリープモード搭載


  • 低消費電流(スリープ) : IBAT_SLP=5μA(typ.)


  • 各種異常検出機能:過熱検出、低電圧検出、ドミナントタイムアウト


  • P-SOP8-0405-1.27-002パッケージ


  • AEC-Q100(Grade1)適合予定


■新製品の主な仕様














































































 



 (特に規定しない限り、Ta=-40~125°C)



品番



TB9032FNG



規格



ISO 20794-4 (車載通信プロトコル規格CXPI物理層)



機能



物理層インターフェース



ノード選択



可能



(外部端子によりコマンダーノードとレスポンダーノードに切り替えできます。)



絶対最大定格



電源電圧1 VBAT (V)



Ta=25°C



-0.3~40



動作範囲



BAT正常動作範囲 VBAT (V)



7~18



VIO正常動作範囲 VVIO (V)



4.5~5.5



動作温度範囲 Ta (°C)



-40~125



消費電流(スリープ) IBAT_SLP (μA)



typ.



5



通信速度 (kbps)



max



20



異常検出機能



過熱検出、低電圧検出、ドミナントタイムアウト


パッケージ


名前



P-SOP8-0405-1.27-002



寸法 (mm)


typ.


6.0×4.9



信頼性試験



AEC-Q100(Grade1)に適合予定



量産開始



2024年3月





 





 


新製品の詳細については下記ページをご覧ください。

TB9032FNG


当社の車載ネットワーク通信向け製品の詳細については下記ページをご覧ください。

車載ネットワーク通信


※社名・商品名・サービス名などは、それぞれ各社が商標として使用している場合があります。

※本資料に掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。


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東芝デバイス&ストレージ株式会社

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長沢 千秋

E-Mail: semicon-NR-mailbox@ml.toshiba.co.jp

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